いま何モード? 適切な回復行動を
「本当の休み方」=「腹側迷走神経」を活性化することだとわかってきました。具体的な方法を見ていきましょう。
まず、自分は「炎のモード」と「氷のモード」のどちらに入りやすいのか、いまどちらのモードにいるのかを見極めます。いまの状態に合う「コーピング」(自分を助けて回復に導こうとする行動)こそ、効果があるからです。
アッパー状態なら「落ち着かせるような」ダウナー方向のコーピング、ダウナー状態なら「興奮させるような」アッパー方向のコーピングというように、逆方向へアプローチします。
■「炎のモード」から抜け出す方法
ゆっくりと呼吸する/ラベンダーなど鎮静系のアロマを利用する/ハーブティーや漢方薬を利用する/静かな曲を聴く/温かい湯船につかる/部屋を暗くする
■「氷のモード」から抜け出す方法
早めの呼吸をする/レモングラスなど覚醒系のアロマを利用する/身体を動かして心拍数を高める/サウナや水風呂など、身体に温度刺激を与える/エキサイトするゲームをしたり音楽を聴いたりする/太陽の光を浴びる
また、穏やかな表情をつくったり首を傾げたりする、よく噛んだりものを飲み込んだりする、歌を聴いたり歌ったりする、抑揚をつけて会話を楽しむ、というコーピングは腹側迷走神経を刺激し、「安全・安心」を感じやすくなります。
安全・安心を感じたとき、人はようやく他者のニーズや自分自身を責める気持ちから解放され、本来の素直な自分に近い状態になり、本心を表現できるようになり、自分の本当の気持ち、自分の本当のニーズに気づくことができます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。