誰も見ていなくてもやる
一つひとつの気づかいはさりげないものですが、積み重ねていくと、人から信頼され、チャンスや運が舞い込んでくるといいます。
たとえば、採用面接の場面。最終面接が近くなると、応募者の能力の差はほとんどなく、「なんとなくこっちかな」という言葉にできない要素が決め手になることもあるそうです。朝一番の面接で「朝早くからありがとうございます」と挨拶をした、他の人が出るまでドアを押さえていた......など、そこにはちょっとした「気づかいの差」があったのかもしれません。
そんなふうに「自分の心の壁」を越える考え方の1つが、「見返りを求めるクセを取り除く」です。席を立つときにデスクにイスを戻す、会議室を出るときにテーブルに飲みものの水滴が残っていないか確認する......というちょっとしたことを、誰も見ていないところでしているでしょうか。
自分で自分にルールを課して、一度決めたらやり抜く。誰も見ていなくてもやる。そういう行動を続けていき、自分でも当たり前になった頃に、誰かが見てくれているものです。
やったところで気づかれないかもしれない、絶妙な場面ですよね。いいことをしたら感謝されたいものですが、相手の反応を期待している時点で、それは本物の気づかいではないのかもしれません。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。