クレジットカードは怖いのか?
また、不正利用を発見して、カード会社に連絡しますが、これが60日前までの利用分は補償されます。しかし、3か月前の利用金額で身に覚えのない請求があった場合、発見したときには手遅れで、補償の対象外となります。
さらに、警察で被害届を出さなければ、補償を受けられない場合もあり、警察やECサイトとやりとりしている間に60日を過ぎてしまった、なんてこともあります。従って、明細はこまめに確認して、使っていない利用明細を早く発見しなければなりません。早く発見するには、紙で送られてくる明細ではなく、オンラインで確認できるweb明細がおすすめです。
web明細の場合は、紙の明細と同じ物をダウンロードできますが、それとは別に「速報値」「未確定」などとして利用してから2~3日遅れの明細を確認できます。2~3日程度では、使っていない事も覚えていると思いますので、カード会社に連絡するのが早くなります。
この記事を見てクレジットカードは怖いなぁ、と思われた方もいるかもしれませんが、きちんと明細を確認していれば、不正利用にあった場合でも補償されます。逆に、現金を落とした場合は、戻ってくることも少ないでしょう。きちんと使えば安全なツールですので、上手に使ってポイントを貯めましょう。
ちなみに、警察で犯人は捕まるのかを聞いたところ、99%捕まりませんとの回答でした。それでも、1%の可能性はあるので調査はしますとのこと。頑張ってほしいものです。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。