いまや原宿はクールジャパン、Kawaiiの発信地。海外からの熱視線を一手に受けていますが、この原宿は、どのような歴史を経て現在のような街になったのでしょうか? 今回から3回に分けて、原宿の歴史をたどり、その魅力のルーツを探ります。
きっかけは1923年の関東大震災
原宿は、ほかのエリアより先駆けて新しいモノやコトが展開される場所ですが、この原宿が発展するきっかけとなったのは、1923年の関東大震災にあります。震災により家屋の倒壊や火災、多数の死傷者が出て、生活の急速な近代化が求められ、1927年、表参道に同潤会青山アパート(現・表参道ヒルズ)が完成します。
耐火・耐震に強い構造、水洗トイレの完備など、当時の最新技術を誇ったアパートは、人々の生活様式を大きく変えるものとなりました。表参道ヒルズの端に「同潤館」がありますが、これは青山アパートの復元建物で、同潤会アパートメントで使用されていた部材が随所に再利用されており、当時の建物の様子を知ることができますので、ぜひ足を運んでみてください。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。