原宿Mania
2014/12/29

【原宿ペディア】(3)原宿創世記物語1 ~震災も戦争も乗り越えて進化したハラジュク~

敗戦後、新しいニッポンの拠点となったのは代々木公園

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次の転機は、第二次世界大戦後でした。この戦争の敗戦をきっかけに、日本はアメリカを中心に欧米文化をどん欲に吸収する時代を迎えますが、その拠点となったのも、実は原宿だったのです。

広大な代々木公園は、かつて明治時代末期から太平洋戦争が終結するまで「代々木練兵場」として、兵士たちの訓練所でしたが、第二次大戦が敗戦に終わると、跡地はアメリカ軍に接収され、米軍の将校や家族用の宿舎「ワシントンハイツ」が完成します。ワシントンハイツ在住のアメリカ人のために、付近にはキディランドやオリエンタルバザーをはじめ、雑貨屋やレストランなどが集まり、日本にアメリカの豊かで新しいライフスタイルが広められる起点となりました。

ワシントンハイツは1964年に日本に返還されると同時に、東京オリンピックのための選手村・競技場用地となり、世界からの選手や関係者が滞在しました。周辺には、国立代々木競技場、NHK放送センター、高級マンションの元祖・コープオリンピア(現存)などができて、東京オリンピックの賑わいとともに原宿に住む人、訪れる人の数が急増し、ドライブイン、洋品店、喫茶店などのショップが点在するようになり、国際色豊かな原宿がスタートしたのです。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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