出雲あきらの演劇Life
トニー賞授賞式に22回出席している唯一の日本人、出雲あきら氏が今注目のお芝居を紹介。演劇評論家でありながら現役広告マンでもある出雲氏独自の視点で、ビギナーさんにもぴったりな1本を紹介します。
2014/6/24

【第12回】日本一泣ける劇団の傑作です! 笑いと涙の魔術師・宅間孝行の「夕~ゆう~」

どこにでもあるような平凡なラブストーリー

ボディコン、DCブランド、校内暴力、そしておニャン子クラブ。好景気に沸いた1980年代の長崎から物語は始まります。

長崎にある海の家兼民宿「あいかわ」に、地元で「長崎のキングギドラ」の異名をとり恐れられている暴れん坊のヤンキー三兄弟がいました。相川欣弥、元弥、 雅弥の3人です。「あいかわ」の隣に住む幼なじみの三上夕は次男坊の元弥(もっちゃん)に恋心をずっと抱いていました...。しかし当のもっちゃんはそんな 夕の想いをよそに、夕の親友である高橋薫に恋心を抱きます。そしてその薫は、元弥の親友、塩谷憲太郎に恋していて...。

時が流れ、それぞれが大人になっていく中で、それでも夕はもっちゃんに対する想いをなかなか言葉にできません。そして夕には会社の上司、徳永からのアプローチが...。それぞれの想いが交錯する中、思いがけないラストへ...。もっちゃんは夕の想いに気付き応えてやれるのか、そして夕はその想いを言葉にできるのか...。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]ハンカチは必需品
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