コロナ禍での社会変化で、お酒の飲み方も随分変わりました。
「家のみ」を楽しむ人は増えましたが、その中でもいくつか"傾向"があるようです。世代・トレンド評論家/マーケティングライターの牛窪恵さんによる、家飲みのトレンド3つを紹介します。
家族で一緒に?1人でじっくり?
この内容は、サントリーが「金麦15周年」にあたり、2022年2月24日に発表されたものです。
総務省の「家計調査」で2人以上が住む勤労者世帯の支出品目で、2020年で最も実質増減率が高かった品目は「酒類」であること等から、同発表では、コロナ禍で"お家でお酒を楽しみたい"需要は定着していると位置づけています。
これを受け、牛窪さんは「家でのお酒の飲み方の今後のトレンド」として3つを挙げています。
1:食卓回帰
コロナ禍で食卓も「家族で一緒に」というトレンドが広がりました。お酒の飲み方も「夫婦で」や「親子(成人の子)で」晩酌の流れは、確実に広がってくるでしょう。
2:セルフ飲み
パートナーや家族がいても、ひとりの時間を大切にしたい、自分のペースでゆったり楽しみたいという声がコロナ禍でよく聞かれました。とくに団塊ジュニア以降は、「セルフ(自分の領域を大切にする)志向」が強いので、夫婦で同じソファに座りながら、別々の趣味に没頭し、別々のお酒をマイペースで飲む、そんな「セルフ飲み」も好まれるでしょう。
3:感謝飲み
若い世代は元々持っていた志向ですが、コロナを経て、上の世代も当たり前の日常に「感謝」する機会が増えたようです。1日の終わりに"フツーの日常"に感謝しながら、じんわり、ゆっくりと家飲みを楽しむシーンが目に浮かびます。
この中に皆さんの家飲みスタイルはありましたか?
牛窪さんは、「コロナ禍で加速した『効率的に時間を使いたい』『家時間をより充実させたい・楽しみたい』という生活者の意識は、お酒の飲み方にも広がり、今後も定着すると考えられる」と話します。
晩酌スタイルも多様化しています。自分らしい飲み方で楽しんでくださいね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。