ストロング系ビール類って実際どうなの? 編集部ビール派で飲み比べてみた。
近頃、コンビニやスーパーのお酒コーナーには、度数の高い「高アルコール飲料」がずらりと並んでいます。「安く酔えてコスパがいい」というのが人気の理由で、昨年は高アルコールチューハイの代表格「-196℃ストロングゼロ」が「ストロングゼロ文学」なる現象を呼び起こす形で、SNSを中心に話題になりました。
加えて最近では、ビール類でも高アルコール商品が続々と登場、ますます盛り上がりをみせています。...ところで、ストロング系ビール類って実際どうなの? ビール派を自称しながらもストロング系には一切手をだしてこなかった筆者は、主要メーカーのストロング系を買い込み、飲み比べてみることにしました!
大手4社の商品を用意。
今回用意したのはこの4本。左からキリン「のどごし STRONG」、サントリー「頂<いただき>」、サッポロ「LEVEL9 贅沢ストロング」、アサヒ「グランマイルド」です。「グランマイルド」のみビール、他3つは第3のビールです。
一人飲みはちょっと寂しいので、編集部員4人を召集。皆ビール好きでありながら、ストロング系はほとんど飲んだことがないとのこと。これは試しがいがあります! 以下、それぞれの商品特徴とともに、5人でああだこうだいいながらまとめた編集部評をお伝えします。
「キリン のどごし STRONG」(アルコール7%)
まずは今年1月発売の「キリン のどごし STRONG」。おなじみの「キリン のどごし<生>」ブランドから、アルコール度数7%ならではの力強い飲みごたえと高発酵技術ですっきりとした後味を両立させた商品として登場しました。黒を基調としたパッケージが印象的。
編集部評: ビール感があり、後味で麦の味わいも感じられる。ただ、アピールポイントである「ガツンとした飲みごたえ」については期待値が高すぎたのか、「ガツン、と...?」と首をかしげるメンバーも。炭酸もやや弱めな印象で「『あぁ今日はとにかくお酒飲みたい!』という日よりは、休日の昼にリラックスしながら飲むのによさそう」(編集部員T)。
「サントリー 頂<いただき>」(アルコール8%)
2017年6月発売の「頂」は"力強いコク・飲みごたえ"と"飲みやすさ"がウリ。今年2月にリニューアルされ、アルコール度数が7%から8%になったほか、麦芽量増量によって力強いコクもパワーアップ、後味の改善も行われました。
編集部評: 第3のビール商品の中では一番香りがたっている印象。しっかりとしたコクがある。飲みやすさはあるが、やや甘めなので、辛口好きには物足りないかもしれない。
「サッポロ LEVEL9 贅沢ストロング」(アルコール9%)
6月5日に発売されたばかりの新商品。サッポロビールによると、アルコール9%は第三のビールとしては史上初なのだそう。商品パッケージ中央に大きく書かれた「9」が目を引きます。ガツンとくる確かな飲みごたえと、贅沢に使用した素材の良さを引きだしたビールらしい「うまさ」が特徴とのこと。
編集部評: ストロング感はピカイチ。「ストロング系を選ぶ最大の理由『早く酔いたい』を満たしてくれる商品かと」(編集部員I)。飲み心地がもったりしているので、グビグビいきたい人にはちょっと強すぎるかも。度数のわりに香りが立っているという評も。
「アサヒ グランマイルド」(アルコール7%)
今年4月に発売された新商品で、飲み比べの中で唯一のビールです。高アルコールビール類は時間の経過とともに「もったりとした穀物香」と「アルコール臭」が際立つ特性があるのですが、2つの特許技術を活用することでそれぞれを抑制。時間をかけてゆっくり楽しめる、柔らかなコクが続く味わいを実現したのだそう。
編集部評: ビールと第3のビールを単純比較すべきではないというのは百も承知で飲み比べ。柔らかさが印象的で、度数が高いわりに飲みやすい。キレとコクも感じられるけど、ビールの苦みを求める人にはややパンチが足りないかもしれない。「レモングラスが爽やか。フルーティーな香りは女性ウケもよさそうですね」(編集部S)。
最後に
飲み比べ後、量的には1缶程度しか飲んでいないにもかかわらず、ちょっと楽しい気分に。やはりストロング系、確実に酔わせてくれます...! ちなみに最後にそれぞれのベスト缶を選んでもらったところ、票はバラバラ。単純に「第3のビールではなく、ビールが一番」というわけでも「度数が高いほど良し!」というわけでもないようです。やっぱり好みなんですね。
「早く酔いたい」需要を満たしてくれる、ストロング系ビール類。皆さんもお気に入りのベスト缶を見つけるべく、飲み比べてみては?
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。