なんとなく聞いたことがある「米ぬか」ですが、実際食べたことがない、という人は多いかもしれません。
じつは「米ぬか」、一般社団法人日本スーパーフード協会が2021年6月11日に発表した「2022 食のトレンド予測 スーパーフードランキングTOP10」で、米ぬか(ライスブラン)は5位にランクイン。スーパーフードとして今、注目の食材なんです。
健康や美容にいい素材
サンスターグループが、全国の20~69歳の女性1000人に「米ぬか」に関する調査を行ったところ、8割以上が知っていると回答(86%)したものの、食べたことがない人は8割以上(82%)という結果でした。
米ぬかに対するイメージは、1位「ぬか床に使う」(66%)、2位「栄養が豊富」(43%)、3位「お肌にいい」(35%)など。
利用したことのある米ぬか商品の1位は、「ぬか床」(36%)で、60代以上では半数以上が回答しています。2位は「料理の下処理」(22%)、3位は「美容関連商品」(14%)でした。
米ぬかを食べたことがある理由の1位は「健康のため」(48%)。食べたことのない理由の1位は、「食べ方がわからない」(46%)で、これは納得の結果ですよね。
米ぬかは、精米するときに出るお米の種皮や果皮、胚芽部分です。玄米の栄養の約80%が集中しており、白米・玄米と比べて糖質が少なく、食物繊維をはじめビタミン、ミネラルなどの栄養素が多く含まれ、健康や美容にいい素材として注目されています。
特に、米ぬかにはエネルギー代謝に関わるビタミンB群が豊富に含まれているので、疲れを感じる人にもおすすめといいます。
さらに、コレステロールが気になる人にもうれしい、米ぬか独自成分の「γ-オリザノール」や抗酸化作用がある「フェルラ酸」を含有していることも、日本のスーパーフードと言われる所以でしょう。
同志社大学生命医科学部/アンチエイジングリサーチセンター教授米井嘉一先生は、
「米ぬかは、ビタミン・ミネラル・食物繊維に加え、米ぬかの独自成分などが豊富に含まれることから今注目されていますが、AGEs生成の阻害も期待される素材です。身体の「焦げ」とも言われるAGEsが一因となる糖化ストレスは、身体に与える影響から、近年アンチエイジングの分野においてもますます関心がもたれています」
と話します。
最近は米ぬかをおいしく手軽に摂れるパウダー状の商品や、飲料に配合されている商品などが販売されています。初めての人でも手軽に試せそうですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。