胸が熱くなる感動のストーリー
1984年のイギリス。炭鉱不況にあえぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていました。数年前に母を亡くしたビリーは、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていましたが、ふとしたきっかけでバレエの虜にとなり、少女たちに混じってバレエを習いはじめます。彼に可能性を感じたウィルキンソン先生は、名門ロイヤル・バレエ・スクールの受験を目指すための特訓を始めるようになります。息子を強い男に育てたいと願い、ボクシングを習わせていた父や兄は強く反対しますが、11歳の少年の姿は、いつしか周囲の人々の心に変化を与えていくのでした......。
今回の公演には、オーディションで選ばれた5人がビリー役を交替で演じます。また、ビリーを取り巻く大人たちも、日本の演劇界を支えるそうそうたるメンバーが揃いました。
ビリー役の少年たちのバレエの演技はもちろんですが、ビリーの才能を見抜き彼を厳しく鍛えるウィルキンソン先生との魂のぶつかり合いにも注目です。
ついに実現したミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』の日本初演。時に楽しく、時には悲しく、そして最後は圧倒的な感動に包まれる傑作ミュージカルです。この夏、絶対に見逃してはいけません。
ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
プレビュー公演 7月19日(水)~7月23日(日) TBS赤坂ACTシアター
東京公演 7月25日(火)~10月1日(日) TBS赤坂ACTシアター
大阪公演 10月15日(日)~11月4日(土) 梅田芸術劇場メインホール
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーブン・ダンドリー
音楽:エルトン・ジョン
振付:ピーター・ダーリング
出演 ビリー:加藤航世 木村咲哉 前田晴翔 未来和樹 山城力
お父さん:吉田鋼太郎 益岡徹(Wキャスト)
ウィルキンソン先生:柚希礼音 島田歌穂(Wキャスト)
おばあちゃん:久野綾希子 根岸季衣 (Wキャスト)
トニー(兄):藤岡正明 中河内雅貴(Wキャスト)
ジュージ:小林正寛
オールダー・ビリー:栗山廉(Kバレエカンパニー) 大貫勇輔(Wキャスト)
他。
作品の詳細は公式サイトへ。
出雲 あきら(いずも・あきら)
演劇評論家。ラジオや雑誌等で多くの演劇コーナーを担当。トニー賞授賞式に21年出席している唯一の日本人。広告会社電通に勤務する会社員でもある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。