2016/1/10

肌の不調は「年末年始の疲れ」のせい? 知らなかったじゃ済まされない内臓と肌の深~い関係

症状別おすすめの対処法

どちらの項目にチェックが多くつきましたか?

(A)の項目にチェックが多くついた人は、年末年始の暴飲暴食などが原因で胃腸の働きが悪くなっている可能性があります。胃腸の働きが悪くなると、きちんと食べ物を消化してしっかりと栄養分を吸収することができなくなります。放っておくと、たるみや肌荒れを助長する可能性があるため注意しましょう。

対処法としては、まずは消化のいいものをよく噛んで食べること。一口あたり30回以上噛んで食べることを心がけましょう。そして、体を温めることが大切です。内臓も冷えてしまっている可能性があるため、冷たい飲み物や食べ物を口にするのは避けてできるだけ温かいものを口にしましょう。また、内臓が冷えていると水分を多くとっても体の中で滞ってしまう可能性があります。水分は喉が渇いたら常温か温かい飲み物を少しずつ飲むことをおすすめします。

このほか、スキンケアでは肌を鎮静させることが先決。肌への刺激は避け、抗炎症作用のあるコスメを使用しましょう。肌の状態が落ち着いて来たら、老廃物を排出する効果のあるマッサージを行うのがおすすめです。こめかみ、耳のつけね、デコルテの3つのリンパに老廃物を流しこむように行いましょう。この時、肌を引っ張ったり擦ったりするのはNG。老廃物を移動させるイメージで行うことが大切です。また、マッサージの際は必ずクリームやオイルなどを塗り、摩擦を避けましょう。

(B)の項目にチェックが多くついた人は、お酒の飲みすぎなどで肝臓の働きが弱まっている可能性があります。まずは休肝日をつくる、酒量を控えるといったことを心がけましょう。その上で肝臓の働きを高めるために、造血作用の高い食品を口にすることが効果的です。レバーや緑黄色野菜、あさりなどを積極的に口にしましょう。また、ストレスを感じたら深呼吸をする、気分転換になる趣味をもつなど日ごろから心がけてストレスをため込まないことが大切です。そして、十分な睡眠と栄養をとるよう心がけましょう。

このほか、飲酒がすぎると活性酸素が大量に発生することとなり、体内の細胞を傷つけて老化を促進させる恐れがあります。シミもできやすくなるため、抗酸化作用の高いコスメやメラニンを抑制する効果のある美白コスメなどを常用しましょう。

また、目が充血していてはどんなに綺麗にメイクしていても台無しになってしまう恐れがあります。目を休めるほか、充血を解消する効果のある目薬を使用しましょう。

東洋医学では肌の不調は体の不調を表すとされています。スキンケアだけでなく、体の中から対策をとることを心がけてはいかがでしょうか。

≪参考≫『顔をみれば病気がわかる』猪越恭也著(草思社)


遠藤幸子 遠藤幸子

エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルなどに出演。ウェブ、雑誌等にコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告なども手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索。豊富な自己体験を元に情報を発信中。
公式サイト『アンチエイジング ジャーナル

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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