夏休みはファミリー向けのミュージカル作品が多く上演される時期です。私も子供の頃、両親に連れられて様々な作品を観に行きました。今思えば、その頃の楽しかった舞台の記憶が、その後の私を熱狂的な演劇ファンへと導いたのかもしれません。
日本においてファミリー向けの作品を多く提供しているのは、なんといっても劇団四季です。その劇団四季がこの夏、誰もが知っている、とっておきのミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』を再び上演することになりました。
スタンダートナンバーのオンパレード
『王様と私』『南太平洋』など数々のヒット作を手掛けてきたミュージカル界の巨匠、ロジャース&ハマースタインのコンビの最後のミュージカルとなった本作は、1959年にブロードウェイで開幕し、翌年のトニー賞を総なめにしました。その後はブロードウェイだけでなく、日本を含めた世界中の様々なカンパニーによって繰り返し上演されてきた名作です。
その後に製作されたジュリー・アンドリュース主演の映画版も世界中で大ヒット。こちらもその年のアカデミー賞を総なめにしました。今年は映画公開からちょうど50年目にあたります。
有名なタイトル曲にはじまり、JR東海の「そうだ京都、行こう」のCMでもおなじみの「私のお気に入り」や、今や多くの音楽の教科書に採用されている「エーデルワイス」。そして何と言っても、マリアがトラップ一家の子供達に音楽を教えるために歌う、ミュージカル史上最も有名なシーン「ドレミの歌」。誰でも一度は耳にしたことがあるスタンダードナンバーのオンパレードです。
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