出雲あきらの演劇Life
トニー賞授賞式に22回出席している唯一の日本人、出雲あきら氏が今注目のお芝居を紹介。演劇評論家でありながら現役広告マンでもある出雲氏独自の視点で、ビギナーさんにもぴったりな1本を紹介します。
2015/7/29

【第31回】不朽の名作『サウンド・オブ・ミュージック』 劇団四季が再び上演

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夏休みはファミリー向けのミュージカル作品が多く上演される時期です。私も子供の頃、両親に連れられて様々な作品を観に行きました。今思えば、その頃の楽しかった舞台の記憶が、その後の私を熱狂的な演劇ファンへと導いたのかもしれません。

日本においてファミリー向けの作品を多く提供しているのは、なんといっても劇団四季です。その劇団四季がこの夏、誰もが知っている、とっておきのミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』を再び上演することになりました。

スタンダートナンバーのオンパレード

『王様と私』『南太平洋』など数々のヒット作を手掛けてきたミュージカル界の巨匠、ロジャース&ハマースタインのコンビの最後のミュージカルとなった本作は、1959年にブロードウェイで開幕し、翌年のトニー賞を総なめにしました。その後はブロードウェイだけでなく、日本を含めた世界中の様々なカンパニーによって繰り返し上演されてきた名作です。

その後に製作されたジュリー・アンドリュース主演の映画版も世界中で大ヒット。こちらもその年のアカデミー賞を総なめにしました。今年は映画公開からちょうど50年目にあたります。

有名なタイトル曲にはじまり、JR東海の「そうだ京都、行こう」のCMでもおなじみの「私のお気に入り」や、今や多くの音楽の教科書に採用されている「エーデルワイス」。そして何と言っても、マリアがトラップ一家の子供達に音楽を教えるために歌う、ミュージカル史上最も有名なシーン「ドレミの歌」。誰でも一度は耳にしたことがあるスタンダードナンバーのオンパレードです。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]ミュージカル界の巨匠が自らプロデュース
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