妻も仕事を持ち、好きな仕事でバリバリ活躍する――。そんなイメージも当たり前になってきましたが、実情はドラマのようにはいかないようです。
ジブラルタ生命保険が、20歳~59歳の就業女性2000名に、「働く女性のホンネについての調査」を行ったところ、働くオンナの厳しい"経済事情"が見えてきました。
理想は、"そこそこ""ゆるく"働きたい
現在働いていることで得ている収入がどの程度家計に貢献しているかを調べるため、「もし、仕事を辞めるなどして自分自身の収入が途絶えた場合、生活への影響はどの程度ですか」と聞いたところ、「生活に困窮する(どれだけ生活レベルを落としても、すぐに行き詰まる)」が38.2%で最多でした。
自身の収入が途絶えたら生活が成り立たなくなるほど、家計に貢献している女性が多いようで、この割合は配偶者がいる人でも4人に1人(25.6%)の割合です。多くの家庭では、夫と同等、もしくはそれ以上に妻の収入に頼っていることが分かります。
以下、「生活に我慢が強いられる(食費や教育・養育費などを切り詰めることで生活できる)」が22.4%、「生活に余裕がなくなる(趣味・娯楽・美容などのゆとりを減らすことで生活できる)」が23.9%と続きます。
では、金銭的な問題を考慮しなくても良い場合、どのような働き方が理想なのでしょうか。全員に聞いたところ、「バリバリ働く(仕事での活躍や成功、高年収を目指す)」と答えた人はわずか9.1%。1割に満たない数でした。
1番多かったのは、「ゆるく働く(そこそこの仕事・責任で、仕事や家庭、趣味、交友のバランスを取る)」が57%。次いで「好きなことを仕事にする(趣味を極めて収益化する、楽しく働けることを追求する)」が26.1%で続きました。
ちなみに、「仕事は辞め、家庭のことに注力する(専業主婦など)」は7.8%で、こちらも1割に達しませんでした。仕事と家庭どちらかに注力するのではなく、仕事とプライベートとのバランスをとった働き方や、好きなことを仕事にするような働き方を理想としている就業女性が多いようです。
※調査概要:ジブラルタ生命が、2015年5月25日~5月26日、就業女性2000名にインターネットでアンケート調査を行ったもの
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。