2024/5/11

K-POP名MC古家正亨さんが考える、私たちが韓国にハマる理由とは?「K-POPの仕事現場はクセになるんです」

韓国は「ヨルチョン」の国

古家さんをとりこにした韓国が、今、日本中のK-POPファンの心もつかんでいます。なぜ今こんなにブームになっているのでしょうか? と聞くと、「僕も知りたいですよ」と笑いながら、こう答えてくれました。

韓国語に「ヨルチョン」という言葉があります。漢字に置き換えると「熱情」、つまり情熱のこと。韓国の人たちを言葉で表すと、まさに「ヨルチョン」だと思います。とにかく何においてもパッションがあるんです。

K-POPの激しいダンスパフォーマンスもそうですし、韓国ドラマを観ていても「なんでこんな大声出して喧嘩してるの?」「なんでこんなオイオイ大声で泣いてるの?」と思うじゃないですか。

僕らは、韓国の感情の表出に憧れがあるんだと思うんです。日本人も本当は思いっきり泣きたいし、思いっきり叫びたいんじゃないでしょうか。思いっきり恋人と喧嘩して水をかけ合いたいとか(笑)。いろんな思いがあると思うんですよ。

僕は今の時代、日本人も、空気を読むところでは読むとして、その必要がない場では感情を表に出していいんじゃないかなと思っています。これだけグローバルな世の中になったんですから、日本における価値や習慣を、外にまで出て押し付ける必要はないと思うんです。

一方で、実は今韓国でも、日本のカルチャーがブームになっています。映画では『今夜、世界からこの恋が消えても』や『THE FIRST SLAM DUNK』が記録的な動員数となりました。J-POPも、あいみょん、Official髭男dism、King Gnu、藤井風などが大人気だそうです。

韓国の人たちは逆に、日本人のおしとやかさに惹かれるみたいなんですよ。言葉では語らず空気を読んで気持ちを察する、その空気感がいいって言うんです。お互いに持っていないものに魅力を感じるんだと思いますね。

以前はマスメディアだけを通して相手の国の情報を見ていたのが、SNSが普及して、いろんな情報がいろんなルートを介して自由な往来が可能になりました。それが、お互いの魅力を改めて知るきっかけになったんだと思います。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]古家さんが走り続ける理由
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