好きは「全部の活力」
仏像の魅力をネタやトークで伝えている今の活動について、「好きなことで食べていきたくてこうなった」というみほとけさん。仏像についての発信を始めたきっかけは、アイドル時代に個性を打ち出すためでした。
続けているうちに、自分を売り込むよりも、好きなものを売り込むほうが得意だと気づいたそう。発信を続けるうち、お笑いのネタにして面白くしたほうが伝わると思って芸人になったといいます。
特に影響を受けた人が、仏像好きとしても知られるみうらじゅんさんです。
「自分が見つけたものを世に発表することに心から喜びを覚えていらっしゃって、それ楽しそう! と思ってお手本にしています。みうらさんが"一人電通"という言葉を使っているのですが、いい言葉だなと思います。私も、自分がいいと思ったものを一人で広告しているのが向いているし、楽しいです」
そんなみほとけさんに、"好き"とは何? という問いをぶつけてみたところ、うーんと考え込んだあとで、「全部の活力ですかね」という言葉が。
「"好き"があると、何でも行動に移せます。好きなことを追求している時間が幸せですね。"好き"は成長ホルモンみたいな感じかもしれないです」
空也上人のモノマネをするみほとけさん
最後に、仏像初心者におすすめのスポットを聞きました。東京エリアではまず、東京国立博物館の彫刻室。「お寺ではないですが、レベルの高い仏様がずらっといらっしゃるので、こんなにすごい仏像があるんだと知っていただけると思います」とのことです。
東京のお寺では、本書にも収録している目黒区の五百羅漢寺がおすすめだそう。年中無休で開帳しており、近隣には瀧泉寺(通称・目黒不動尊)、蟠龍寺というお寺もあって、見て回りやすいスポットです。
京都エリアでは、大報恩寺の千本釈迦堂が今おすすめだそう。本では十大弟子を取り上げていますが、同じく大報恩寺の木造六観音菩薩像、木造地蔵菩薩立像がこの春国宝に指定されました。そこにも注目して拝観しに行ってほしいとのことです。
みほとけさんの仏像愛を浴びて、今すぐ仏像に会いに行きたくなりました。
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(東京バーゲンマニア編集部)
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