空也上人は実在の人物が仏像になった例です。信仰上の仏様をかたどった仏像の中からも、イチ推しを教えてもらいました。どの仏像も魅力的だからと悩みに悩んでチョイスしたのは、京都府・禅定寺の十一面観音菩薩。本文中では、「意志の強いオシャレで大きな美観音」と紹介されています。
みほとけさんが描いた、禅定寺十一面観音菩薩
「この仏様、体がすごく大きくて、3メートル近くあるんですよ。体格もむちっとしていて色っぽさがあります。それから、体に対してお顔がちょっと大きいんです。その顔が、眉間が広くてちょっとネコ科の動物の顔立ちに似てるんですよね。むちゃくちゃ大きくて迫力があって美しいんですけど、少し動物っぽさを感じるという見た目にものすごくグッときます」
むちむちした体つきの仏像は特に好みだそうで、本書にも何体も登場します。やっぱり、ビジュアルの魅力は大事なのだとか。さらに、仏像から見える歴史や物語にもロマンがあります。
「禅定寺があるのが南山城というエリアなんですが、京都と奈良の県境くらいの地域で、どちらの文化の影響も受けているんですよ。奈良~平安時代は聖地が多かった場所です。だから、今はひっそりとした町ですが、レベルの高い仏様がいっぱいいらっしゃるんです。禅定寺も、なんてことない道路からふらっと入った地元のお寺みたいな、かまえていない雰囲気で。でも中に入ったら、美人な仏様がバーン! といらっしゃって。その出合いにグッときちゃいました」
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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