「ミタゾノ」レシピは、本当に役立つ?"硬くならない白玉"を実際に作ってみました《比較実験》
小学校の冬休みも終わりに差し掛かった3連休の中日、すっかりダラダラモードだった我が家。子どもたち(10歳娘と6歳息子)があまりに「暇だ~」とうるさいので、重い腰を上げて白玉でお汁粉を作ることにしました。
パッケージ入りの白玉粉は200グラム。全量使うと大量の白玉ができてしまいますが、その都度作るのは面倒臭い(前回は半量残した白玉粉が冷蔵庫の中で1年以上眠っていました......)。しかし、一気に作っても、残すと硬くなってしまうし......。
白玉粉に「あるもの」を混ぜると...
ということで、今回は「家政夫のミタゾノ」第6シリーズ最終回(2023年12月5日放送)で紹介されていた「時間がたっても硬くならない白玉の作り方」に挑戦します。
裏ワザはエピソードの最後、老舗和菓子屋の社長で元家庭科教師の麗子(黒木瞳)に三田園(松岡昌宏)たちが最中を利用して作った白玉お汁粉を振る舞うシーンで紹介されます。注目したのはその白玉の作り方です。
「白玉は前日に作った」と聞き、麗子は「きのう!あー、だめだめだめだめ。白玉はね、意外とすぐに硬くなるのよ」と首を振ります。
麗子によると白玉は「時間経過とともにデンプンから水分が抜けてすぐに硬くなる。デンプンの老化っていうの」ということ。
しかし、実際に白玉を口にした麗子は「本当はさっき作ったんじゃないの?」とその柔らかさに驚きの表情を見せます。
ここで、三田園が説明を始めます。
「白玉粉を水で溶かずに絹ごし豆腐を入れて練っていきます。豆腐の中の糖類やエチレンという成分がデンプンの老化を抑制してずっと変わらず柔らかいままになると言われております」
......ホンマかいな?
ちょうど賞味期限前の豆腐が冷蔵庫に。
ということで、白玉粉200グラムのうち、100グラムはパッケージの「作り方」の指示通り水90ミリリットルで、残り100グラムは豆腐(水と同量の90グラムでまとまりが悪かったのでこちらは120グラムほど)を使って作って比べてみました。
どっちが混ぜるかで姉弟ゲンカ勃発。いちいち疲れるわー。
「耳たぶの柔らかさまでこねて」と伝えると、息子は自分の耳の上の方を触り「意外と硬いなあ」。「そこは耳!耳たぶはここ!」と正した後、姉弟が素手でこねこね、こねこね......。途中から粘土遊びみたいになってきたので、あわてて小さく丸めさせてさっさと茹でました。
いやーん。おいしそう!
左が普通に作ったもの。右が豆腐を混ぜて作ったもの。
比べると、豆腐を混ぜたほうは少しばかり黄みがかっていますね。
茹でたてを食べると、両方ともつるんとしていて、もっちもち。豆腐を混ぜた方は若干歯ごたえというか弾力が強い気がします。
両方とも一瞬で完食!やっぱり冬はお汁粉だよね~。
残った白玉はそれぞれ冷蔵庫で保存。
そして翌日のおやつタイム!前日に作った白玉で、お汁粉アゲインです。さて、結果はいかに?
見た目は前日と同じだけど...。
子どもたちは「やったー。またお汁粉だー」と大喜び。まず、普通の方を食べてもらいました。最初、「美味しい(ハート)」とコメントした餡子大好き男・息子の顔から数秒後に笑顔が消えました。娘は「硬っ。ぐらぐらの歯が抜けそう」。
......やっぱり老化してしまったのね、デンプンさん。
そして豆腐を混ぜた方は?
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。