牛乳も冷凍、チーズも冷凍、ヨーグルトも冷凍...!専門家に聞いた、乳製品をさらに活用する「保存法」。
じわじわと値上がりしている乳製品。値段が高くなっても牛乳やヨーグルト、チーズといった乳製品は、なかなか食卓から外せません。特売日に大量に買っておきたいと思う食材のひとつですよね。
実は乳製品も冷凍できるんです。冷凍生活アドバイザーの冷凍王子こと西川剛史先生に乳製品の冷凍について伺いました。
工夫次第で冷凍した乳製品が使いやすく
ピザ用チーズを冷蔵庫に入れておいたら、いつの間にかカビが生えていた......という経験がある記者が、乳製品の冷凍術について冷凍生活アドバイザーの西川 剛史先生に聞いてみました。
西川先生によると、チーズは冷凍できるとのこと。チーズだけでなく、牛乳やヨーグルト、生クリーム、バターなどの乳製品も冷凍できます。
冷凍のやり方やコツを教えてもらったので、ひとつずつ紹介していきます。
チーズ
料理でもよく使われるピザ用チーズと粉チーズは、どちらも冷凍が可能です。
ピザ用チーズを冷凍保存する場合は、しっかり空気を抜きます。空気が入っていると、乾燥や酸化が起き、さらに霜がついて風味が落ちる原因になります。
粉チーズは、市販の容器ごと冷凍するのはNG。フリーザーバッグに移し替えて、冷凍しましょう。
1回分ごとにラップに包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫へ入れるのもおすすめ。ラップで小分けにすることで、使いやすくなります。
冷凍庫の中は乾燥しているので、粉チーズが固まらずサラサラの状態で使えるとのことです。
料理やおつまみに欠かせないチェダーチーズやゴーダチーズといったブロックチーズも冷凍可能。保存するときは、塊のままラップで包み、フリーザーバッグに入れてから冷凍してください。ハード系のチーズは冷凍庫から出してすぐに食べられますよ。
バター
油脂成分が多いバターは、酸化しやすく臭いもつきやすい食材。空気を遮断して低温で保存したほうが品質のキープにつながります。
塊のまま冷凍すると使用するときが大変になってしまうので、10g程度に小分けして冷凍保存すると便利。
加熱調理にはそのまま使えます。トーストなどに使うときは、電子レンジで少し柔らかくすると使いやすくなります。
また、「連結小分けラップ」にすると保存も使用も楽になります。
やり方は簡単。
1、バターを5~10g程度に切ります。ラップをバターの幅の2.5倍ほどの大きさに広げ、間隔を空けてラップの上に置きます。
2、ラップを半分に畳んでバターを覆い、空気が入らないように包みます。
3、2つ折りにしてフリーザーバッグに入れて冷凍します。
4、調理するときは、使用する分をはさみで切り、残りはすぐに冷凍庫に戻します。
生クリーム
生クリームは保存容器に入れて冷凍庫へ。冷凍すると分離して、ざらっとした食感に変わってしまうので、冷蔵庫で解凍するか、凍ったままシチューなどの加熱料理に使うのに向いているそう。
また、砂糖を入れてツノが立つまでしっかり泡立てた生クリームも冷凍することが可能。その場合は、ラップを敷いたトレーにしぼりだしてそのまま凍らせ、完全に凍ったら保存容器に移して保存します。
ココアやコーヒーのトッピングにすると美味しく使えますよ。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。