不正利用にあったらすぐに対応
筆者が不正利用されたカードなどは、落としたわけでもなく、全て手元にあるカードです。従って、誰でも不正利用の被害にあう可能性があります。
カード番号は簡易チェックで正しいか正しくないかを判定することができ、適当なカード番号をつくって、それが正しいと判断されれば、そのカードは利用できる可能性があります。そのランダムに作られたカード番号にたまたま当たると不正利用されるということです。
従って、「カードを保有している=被害に遭う可能性がある」なので、被害にあわないようにすることはできません。
基本的には利用明細をしっかり確認して、不正利用を早く見つけることしかできません。利用通知設定できる場合は、通知の設定を行います。
限度額を利用する金額まで下げておくと安心です。海外利用・オンライン利用など、細かく利用制限を設定できるカードもあります。最近はコロナ禍で海外で利用する機会も減ってきていますので、一時的に海外利用はOFFに設定しておくのもおすすめです(今年2回目の未遂は海外利用できないようにしていたため未遂になりました)。
続いて、身に覚えのない利用があれば、以下の設定を行ってからカード会社に連絡しましょう。
プリペイドカードなどはアプリやウェブで一時停止機能が用意されていることが多いです。カード会社に電話する前に一時停止します。プリペイドカードは補償が無いこともあるため、被害が拡大しないようにするのが最優先です。
デビットカードの場合は、オンラインバンキングでデビットカードの限度額を設定できる場合があります。デビットカードの利用限度額を全て0円に設定し、それ以降利用できないようにしましょう。
続いて、家族に利用していないかを確認します。意外と家族が利用していたというケースが多いようです。子供が課金に使っていたというケースもありますので、家族に確認するようにしましょう。もし、家族の利用が判明した場合は、それぞれの設定を元に戻します。
不正利用について、カード会社に連絡すると、カード番号は変更となり、新しいカードを利用する事になります。もし、固定費の引き落としなどに設定している場合は、全てカード情報の変更が必要です。
カードは保有しているだけで被害にあうことがあります。使っていないクレジットカード等は解約したほうが安全です。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。