ブロードウェイを震撼させたシンシア・エリヴォ奇跡の初来日
そして今回の公演の目玉は、なんといってもシンシア・エリヴォの初来日です。ミュージカル『カラー・パープル』のリバイバル公演で主役のセリーを演じ鮮烈なブロードウェイデビューを飾り、2016年トニー賞主演女優賞を受賞しました。圧倒的な歌唱力と存在感は、目の肥えたブロードウェイの観客たちから熱狂的な評価を得ています。魂そのもの、といっても過言ではないその歌声は、日本の観客の度肝を抜くに違いありません。
迎え撃つ日本からは、こちらも前回に引き続いての出演となる城田優。最近は『エリザベート』のトート役での熱演が評価され、読売演劇大賞優秀男優賞を受賞しました。映像だけではなく、ミュージカルの世界でも着実にキャリアを積んだ城田は、最近では演出も手掛けています。前回の公演でもブロードウェイのスターたちにまったく引けを取らない堂々とした歌声を披露していました。
世界で活躍するミュージカルスターたちが、人気作品のヒット曲を次々と歌い、ミュージカルの醍醐味・魅力を余すところなく披露してくれる世界最高レベルのコンサート『4Stars 2017』。
今年の観劇の締めくくりは、この作品で決まりです。
『4Stars 2017』
大阪公演:12月14日(木)~17日(日)梅田芸術劇場 メインホール
東京公演:12月20日(水)~28日(木)東京国際フォーラム ホールC
出演:シンシア・エリヴォ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、城田優(アルファベット順)
演出:サラナ・ラパイン
作品の詳細は公式サイトで。
出雲 あきら(いずも・あきら)
演劇評論家。ラジオや雑誌等で多くの演劇コーナーを担当。トニー賞授賞式に21回出席している唯一の日本人。広告会社電通に勤務する会社員でもある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。