九州エリアで愛され続けるロングセラーアイス「ブラックモンブラン」が2017年9月22日、全国のドン・キホーテに衝撃的なパッケージとなって登場しました。
冷凍庫内にあるはずなのに、まるで存在感がない――。限定ブラックモンブランは、なんと保冷剤に"擬態"するユニークなビジュアルなのです。
人に狙われやすい食べ物1位は「アイス」
佐賀県の竹下製菓が1969年に発売した「ブラックモンブラン」は、こだわりのバニラアイスをチョコレートとザクザク食感のクランチでコーティングしたアイスバー。九州地方をメインに販売されており、地元では知らない人はいない"ソウルフード"的な定番アイスです。
そんなブラックモンブランが保冷剤に"擬態する"アイスとして、22日から全国のドン・キホーテに並んでいます。でも一体なぜ?
「楽しみにしていたアイスが奪われたときの悲しみは海よりも深い。アイスとは本来、人を幸せにするもの。人々を幸せにし続けてきたブラックモンブランから、悲劇なんてぜったい生まれてはいけないと思ったんです」
――こう語るのは竹下製菓の開発者。そう、新登場のブラックモンブランは"冷凍庫に入れておいたアイスを勝手に食べられた現象"による争いに終止符を打つべく開発された、最終進化系アイスなのです。名前もズバリ「DO NOT EAT」。
竹下製菓が行ったアンケート調査によると、大切にしまっておいた食べ物を誰かに食べられてしまった経験がある人は全体の7割という結果に。さらに他人に狙われやすい食べ物1位は「アイス」だということも分かりました。さらに"被害者"の心情を調査したところ「はらわたが煮えくり返る」と答えた人は5割、「心にぽっかり穴が空いた」という人も4割存在し、相当な心的ストレスがかかっていることも明らかになりました。
けれど「DO NOT WAT」なら大丈夫。見た目は保冷剤そのものなので、冷凍庫に入れておいても、誰かが「あ、いいものみっけ!」と手を出すことはありません。
馴染んでる!
ちなみに「DO NOT EAT」発売日である9月22日には、歌手のトミタ栞さんによる新曲「わたしのアイス食べたでしょう?」がリリースされました。「DO NOT EAT」の開発理由および販売に賛同したトミタさんが"アイスを盗られて豹変する女の子"を独自の世界観で表現しています。食べ物の恨みは恐ろしい...と改めて思わずにはいられない、悲哀と怨念のこもったPV&歌詞に注目です。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。