2017/4/26

辛酸なめ子の下取りメモリアル#77 怪しい博物館で発見した癒し系昭和グッズ

伊豆半島には独自のディープな文化がいきづいています。B級スポット的な博物館がとにかく充実していて、やはり気候が温暖だと脳内の楽園が外界に出現してしまうのでしょうか。

ざっと調べただけでも「ねこの博物館」「伊豆テディベア・ミュージアム」「アンティークジュエリーミュージアム」「野坂オートマタ美術館」(時計仕掛けの工芸品)「伊豆アンモナイト博物館」「からくり時計博物館」「トンボ玉工芸館」「メルヘンの森美術館」「伊豆ろう人形美術館」「日本仮面歴史館」「伊豆ステンドグラス美術館」「伊豆オルゴール館」「天使の美術館」と、まだ書ききれないくらいのすごいミュージアム密度。

数少ない行った場所の中でもベストは「伊豆ろう人形美術館」(一体数千万円かけたろう人形に圧倒)ですが、先日、取材でこのあたりに行ってまたカオスな場所を発見いたしました。「怪しい少年少女博物館」です。出版社の社長のコレクションである、ファッションや雑誌、写真集やレコードなど昭和の文化がひしめいている博物館です。

呪いの言葉が書かれた藁人形コーナー

こちらの博物館に入ったら、外よりも気温が低くなった感がありました。いわくつきっぽい物が所狭しと並んでいるからでしょうか。日本人形が詰めこまれた棚とか、巫女の人形とか、お化け屋敷で使われていた模型とか、頭が2つある牛のオブジェとか、動かないAIBOとか、大量のマネキンとか......。藁人形コーナーまであって、「私の幸せの邪魔をする人サヨウナラ」「DV男○○△太死ね」とか「私の敵は全てあとかともなく滅びよ!」とか呪いの言葉が紙に書かれて釘とともに打たれていて、ゾワゾワしました。業がうずまいています。

でも1階の昭和コーナーは、歴史をたどれて興味深く、ピンク・レディーや聖子ちゃんなどなつかしいアイドルのファッションを再現していたり、宮沢りえのヌード写真集が展示されていたり、文化的にも意義のある空間でした。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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