2017/3/28

辛酸なめ子の下取りメモリアル#76 セレブなのか庶民なのか......曖昧なペーパーテーブルクロス

今までテーブルコーディネートとは無縁に暮らしていました。お皿を買うときは、手頃な価格のものばかり選んで、使うときも目に付いた物を適当に使っていました。でも、テーブルウェア・フェスティバルというイベントに行ったら、アッパーな家では季節やイベントに応じて、食器をコーディネートしていることを知り格差を実感しました。だいたいそんなにたくさんの食器、しまうところないです。

別にファンじゃないし!

会場ではロマノフ王朝が使ってきた食器やバイエルン王朝の王族御用達だった食器ブランドの品が並んでいました。バイエルン王国関係の食器は、カップ&ソーサー13万5000円、デザートプレート7万5600円、といいお値段でした。

そしてテーブルウェア・コーディネートのコンテストコーナーでは、それぞれの家族の幸せのテーブルが再現。「秋麗・喜寿の祝い」「新穀の祝い」「称讃の祝膳」とかタイトルも素敵で、常日頃幸せに感謝することでさらに運を引き寄せているのかもしれません。「バリキャリ女子の赤ワインパーティ」というのはちょっと怖かったですが......。

 

庶民が集まっている、黒柳徹子さんとビーズ刺繍デザイナー田川啓二さんのトークショーのステージ前へ。ふつうのおばちゃん的なお客さんが集まっていてほっとしました。その中で、ひとりのおばさんが黒柳徹子さんの方向にカメラを向けて撮影していたら警備員が駆け寄ってきて「写真撮影は禁止です」と注意。するとおばさんは「黒柳徹子さんを写したんじゃないですよ。別にファンじゃないし!」と開き直りました。

「誰もが彼女のファンじゃないですから!」若い警備員は怯えたような表情で立ち去っていきました。おばさん最強です。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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