「産む月を調整」「地方に移住」 ママたちの保活エピソード
どうしろっていうの!!
保育所に子どもを預ける複数のママに、"実際のところ"を聞いてみました。
都内在住のOさん(30代)は、3歳の娘を持つママ。現在は、仕事と育児を両立させていますが、
「娘が0歳10か月の時に申し込みをしましたが、認可保育所は全滅でした」
と認可保育所への入所の厳しさを明かします。幸いにもOさんの場合は、同時期に申し込んだ新設の認証保育園に入ることができました。
「認証保育園」とは、東京都独自の基準で認証している保育所で民間企業などが運営している保育所のこと。選考基準は、認可保育所とは違って保育所ごとに定められているとOさんは話します。
「認証保育園に入れたのは『新設』だったということが大きいと思います。ラッキーでした」
一方、Oさんの周りでも保育所になかなか入れないという人はいるそうで、少しでも保育所に入りやすくするために、0歳児から預けて審査に通りやすくしたり、産む月を調整したりする人が多かったといいます。
というのも、1月~3月に生まれたいわゆる「早生まれ」の子どもたちは、4月の保育所入所に不利になってしまうと言われており、産む月を調整するというのは、ママたちの間ではひとつの対策のようです。
育児のため、都内から実家のある地方へ移住したというUさん(30代)にも話を聞くことができました。Uさんには、4歳の長男と、双子の次男、三男(1歳3か月)がいます。
Uさんは長男を預ける際は、偶然にも待機児童の少ないエリアに住んでいて保育所に預けることができ、仕事に復帰できました。その後、双子を妊娠したUさんは、リスクを考え、予定より早い3か月前に里帰りを決めます。
その際、問題になったのが長男の再入園です。当時、通っていた保育園では3か月間通園がない場合は、退園扱いになってしまいます。つまり、地方で出産した後、都内に戻ってきても同じ園で長男を預かってもらえない可能性が大きいということです。
悩んだUさんですが、
「通勤圏内では、3人を同じ園に入れられる可能性が低い。3人を別々の園に入れると日々の負担が増え、仕事に支障が出ると考え、実家のある県への移住を決めました」
と、決断。それまで勤めていた会社を退職するなど、かなり大きな選択だったといいます。
最後に、話を聞いたママたちに「もしも、保育所に入れていなかったら?」 と尋ねてみました。
Oさん「仕事復帰を遅くするしかなかったと思います。無認可には入れたくなかったので」
Uさん「働かない、という選択ができるほど経済的余裕はないので、託児所や保育ママなどいろんな方策を考えたと思います」
と、それぞれ別の答えが返ってきました。今、悲痛な叫びをあげているママたちのことも考えると、スッキリしない気持ちになりますね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。