すでに満席の日も続出
新演出版はローレンス・コナー、ジェームズ・パウエルという2人の演出家が起用され、美しい音楽と歌詞はほぼそのままに、場所や時間の流れをより明確にすることに注力し、舞台装置、照明、音響、衣裳、また登場人物のキャラクターの描き方などの演出面を一新しました。
廻り舞台を駆使した舞台転換や、巨大なバリケードなどが特徴だった舞台美術は、大型スクリーンに映像を投影する方法を駆使します。特に、原作者のヴィクトル・ユゴーが描いた絵画にインスパイアされた映像に注目です。ユゴーが見ていた当時のフランスの風景や街並みが舞台上に再現されます。
キャストには、20年近く出演しているベテランからオーディションで選ばれた新人まで、今、日本で考えられるベストなメンバーが集結しました。既にチケット販売は好調で、満席の日が続出しています。
映画版を見て感動したものの、まだ劇場版を見ていない人はもちろんのこと、映画も舞台も一度も見たことがない人も、必ず感動できる作品です。私も初演から今まで、30回以上観ていますが、何度観ても感動します。生のフルオーケストラとともに圧倒的な迫力で上演されるミュージカル『レ・ミゼラブル』。感動と興奮を体験しに劇場に駆けつけませんか。
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
東京公演 4月13日(月)~6月1日(月) 帝国劇場
名古屋公演 6月10日(水)~6月30日(火)中日劇場
福岡公演 7月8日(水)~8月1日(土) 博多座
大阪公演 8月8日(土)~8月29日(土) 梅田芸術劇場メインホール
富山公演 9月5日(土)~9月7日(月) オーバード・ホール
静岡公演 9月17日(木)~9月24日(木) 静岡市清水文化会館マリナート
作 :アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
作品の詳細は公式サイトで。
出雲 あきら(いずも・あきら)
演劇評論家。ラジオや雑誌等で多くの演劇コーナーを担当。トニー賞授賞式に20年出席している唯一の日本人。広告会社電通に勤務する会社員でもある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。