えるたまさん
推し活をしている人は、今、どれくらい推しにお金を使っていますか?
「アイドルATM」を名乗るほど推しにお金を使いまくるイラストレーターのえるたまさんが、コミックエッセイ『推しを拝みたい!~気づけば"アイドルATM"やってます~』(KADOKAWA、電子版のみ 1100円)を発売しました。
推しに重課金するオタクの日常と、その心理とは? 推しをもつ人に話を聞く連載「好きってなんなん?」第9回は、えるたまさんに、ご自身とオタク友達たちの刺激的な推し活エピソードをうかがいました。
CDを80万円分買った人も
「推し活」がブームになるよりも前から、K-POPに始まりさまざまなオタクを15年ほどしているえるというたまさん。本書のサブタイトルでもある「アイドルATM」は、えるたまさん自身を表現する言葉でもあるとか。一体どのくらいお金を使っているのかというと......?
「月15万円くらいですかね? 改めて言ってみるとそんなに多くない気がしますね。ただ、収入が多い時は半分くらい使ってもいいかなと思っちゃって、50万円入った月はきっちり25万円使ってました(笑)。
他のことに全然お金をかけないんですよ。服もご飯もこだわらないし、お酒も飲まないです。だって、飲み会だけでライブのチケット代くらいかかるじゃないですか。1回で7000円とか。じゃあライブ行ったほうがよくない? って換算しちゃいます」
『推しを拝みたい!』には、えるたまさんのように情熱的な推し活をしている人がたくさん登場します。なかでも「一番すごかった」と話すのは、2.5次元舞台俳優を中心にオタクをしているZさんのエピソード。ある投票に参加するためにCDを80万円分買う、推しの声優が出演しているアニメの映画を100回見に行くなど、どれも桁違いです。
『推しを拝みたい!~気づけば"アイドルATM"やってます~』(KADOKAWA)
そのほか、作品には登場しませんが、えるたまさんの友人には、ライブ配信プラットフォームを使ったオーディションで推しのランキングを上げるため、投げ銭機能にボーナス全額を使ったという人もいるそう。しかも、推しは落選してしまったとのこと......。
「オタクは数字で競わせられることもけっこうありますよね。私も、のめり込んだらCDをいっぱい買ったり投票したりしてきました。ただ、わりとすぐ飽きちゃうので、あとからCDの山を見て『なんでこんなに買ったんだろう......』と後悔しがちです。今は、その時買ったCDを積み重ねて布をかけてテレビ台にしています(笑)」
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。