辛酸なめ子の東京アラカルト
漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが注目する東京のお出かけスポットやイベントを紹介。辛酸さんならではの視点、現地でのエピソードに思わずニヤッとしてしまいます。
2022/6/19

日比谷公園を借景にヨガで波動アップ【辛酸なめ子の東京アラカルト#62】

ヨガで体幹と心の軸がブレない心身に......

(広いスタジオ空間では十分なディスタンスを取れそうです)

先生は、ヨガ歴が長そうな無国籍でピースフルな雰囲気の男性で、「じっくりじわじわ効いてくるヨガです。それなりに運動するのでちょっとキツいかもしれません」と説明。

前半の、ポールに座って骨盤を立てた姿勢での呼吸法や腕を回す動きは良かったのですが、途中から四つん這いやダウンドック(お尻を上げて両手両足を地面をつけるポーズ)が入ってきて徐々にキツくなってきました。四つん這いの状態から左手と右足を上げて静止したり......。さすが受講生のレベルが高く「ダウンドック」と先生が言ったらすぐそのポーズができていました。

後半は、立って上半身をねじったり、肩甲骨を回したり、片足を上げたりと、少し動きが激しめになっていきました。足を上げて静止して5カウントするのですが「5.4.3.2.1.0」と「0」を入れる方式で、その1秒が効いた感じです。40肩か何かで腕が上がらなかったら、先生がさり気なく引っ張ってくれたり、やはりオンラインでは得られない充実感がありました。

「ヨガはセルフマッサージ。気持ち良いところで伸ばしてください」と、先生。夜になってくると、窓の外の公園の樹々が暗くなって窓ガラスが鏡代わりに。緑あふれる窓からの景色は、かなり贅沢で、公園内ならではのロケーションでした。夏になって蚊が入ってこないことを祈ります。最後、横たわって「シャバアーサナ」のポーズでレッスンは終了しました。60分という時間でしたが、肩甲骨や股関節が稼動しやすくなったようです。

(窓の外に広がるグリーンテラスが気持ち良いです。マイナスイオンを吸収できそうです)

施設を出て帰ろうとしたら、公園内をビジネスマン2名がランニングしているのとすれ違いました。もしかしたらヨガ帰りの女性とビジネスマンの出会いもあるかもしれません。意識が高そうな男女が入り交じる日比谷公園。都度利用で志気を高めて参りたいです。

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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