無料の「おうちで体験! かはくVR」で体力とお金を節約。【辛酸なめ子の東京アラカルト#38】
地球館には恐竜がひしめいています。そういえば恐竜もウイルスで絶滅した説がありました。骨は何か教えてくれるのでしょうか......
毎週のように美術館や博物館に行っていたのが、コロナのせいで一切行けなくなってしまいました......。
家にこもって不安なニュースばかり見ていると精神衛生上も良くないです。そんな時、国立科学博物館が展示室の3Dビュー&VR映像「おうちで体験! かはくVR」の無料配信をスタートしたというニュースが。VR革新機構とのコラボで実現した企画だそうです。博物館の知識の海で現実逃避したいです。
バーチャルなら好きなだけ
国立科学博物館は企画展示ばかりで常設展示はさらっとしか見ていませんでした。常設展示はすごいボリュームで、日本館と地球館にわかれています。
日本館は「日本列島の生い立ち」「生き物たちの日本列島」など日本列島について深く学べて、「地球館」は地球の森羅万象についての展示が充実。日本館は地下1階から3階まで、地球館は地下3階から屋上階(4階)まであります。実際歩き回って見るのはハードなので3D&VRで無料観賞できるのはありがたいです(通常は一般・大学生は入場料300円)。
さっそく国立科学博物館の「かはくVR」特設サイトへ。
特に何もない地球館のM2階に迷い込みました。レストランもあるフロアだそうですが、もちろん入れません......。食事とトイレはステイホームで
スマホやタブレットのスペックによって表示される時間がかかりますが、入るとそこは歩き回れる自由な展示空間。臨時休館中なのでお客さんは皆無です。剥製や骨が多いので肝試し気分になってきます。
日本館に入るとまず、3階のフタバスズキリュウの復元模型の前に連れて行かれました。
日本列島の歴史に思いを馳せながら、化石などを観賞。本当は実際に行って、地球の大先輩である恐竜の骨に、人類はこれからどうしたら良いか尋ねたいところです......。
ちなみに行きたい方向の床をタップしていくことで前に進めます。メニューから、2階を選択したらなんと床を通って下のフロアへ移動。霊になったような気分です。
左の「港川人」の裸体の夫婦には「初老の父ちゃんが苦労してヤンバルクイナを捕ってきたら、元気の良い母ちゃんは大きなホラ貝と木の実を採ってきたので、父ちゃんは苦笑い」という細かい設定の解説が
2階には、日本の古代から近世までの等身大の庶民の人形がケース内に展示されているコーナーがあってシュールでした。港川人(約2万年前の旧石器人)のカップルの女性は半裸、男性はモロ出しでした。実際に凝視しづらい展示もバーチャルなら好きなだけ眺められます。
展示を見られるだけでなく、VRモードを選択すれば二画面になり、VRゴーグルを装着すれば360度国立科学博物館を体験できます。日本館でVRモードにすると階段の踊り場に移動し、ネオ・ルネサンス様式のクラシカルな内装をVRで鑑賞できました。
VRゴーグルにセットすれば、没入体験ができます。階段の踊り場から360度、クラシカルな内装に浸りました
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。