在宅博物館で好きなだけ知識を吸収。
地球館にも入ってみると、貝殻や動物たちの剥製など癒される展示が並んでいます。タブレットで近付けば解説も判読できました。
貝殻のかわいい展示に癒されます。タブレットで見ると説明の文字も読めました
3階から2階に降りようとしたら、今度は床を抜けるのではなく、エスカレーターに連れて行かれました。その時の居場所によって変わるのでしょうか。といってもエスカレーターは動いていないので、自力で段をタップして昇り降り。
フロア移動は、床や天井を抜けるパターン、エスカレーターや階段を使うパターンがあります
地球館の地下2階はアンモナイトや三葉虫などの化石が充実していました。古生代の節足動物の化石に、人類の今後についてまたもや相談したくなりました。
三葉虫の化石も充実していました。実際見るとちょっとキモいかもしれませんがスマホごしなら......
地下3階は、電気や磁気についての展示とノーベル賞を受賞した学者のパネル展示が。例えば物理学者天野浩氏について「89年には不可能ともいわれたp型の窒化カリウムをつくり出し、青色LEDを実現させた」など、ちゃんと説明も読めて勉強になります。休校中の生徒さんは、数時間このバーチャル空間をさまよえばかなり学力が高まりそうです。もちろん大人が見ても楽しめます。
大人の楽しみ方として、映り込みのチェックなどいかがでしょう。例えば地下1階の、入り口のガラスケースの反射の中に、おそらく撮影スタッフらしい人影が映り込んでいました。期せずして匂わせスタッフの存在が......。他にもくまなく見ていけば映り込みを発見できそうです。撮影スタッフ以外の人影を発見する可能性もなきにしもあらずですが......。
恐竜の謎を探るコーナーで、骸骨が出迎えてくれるガラスケースを見たら......黒い人影が映り込んでいるような......
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ
ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。