2019/12/16

2020年バレンタインは義理より感謝。 チョコで「健康」を贈る時代へ。

(画像はイメージ)

ちょっと気が早いですが、来年には令和初のバレンタインデーがやってきますね。例年どおり、職場や学校で義理チョコを配って......と思っていたら、2020年のバレンタイン予測は少し違うようす。

東京バーゲンマニア編集部では2019年12月13日、都内で開かれた明治「チョコレートフォーラム2019」に参加して、2020年のバレンタイントレンド予測を教えてもらいました。

「ラブよりもライク」

明治の調査によると、2020年のバレンタインには主に5つの特徴があると予測されるそう。キーワードは「れいわはつ」です。

......れいわ新時代! 義理より感謝の "サンクスチョコ"
......いつもより少しリッチなチョコ予算 平成より200円up
......ワイガヤで楽しむ おうちでチョコパ! みんなで花金バレンタイン
......パパには低GI、私は美肌 相手に合わせて健康機能を選ぶ
......つくって感謝を伝えたい! 娘から父への手作りチョコ

会場ではチョコレートジャーナリストの市川歩美さんが、それぞれのトレンドについて詳しく解説してくれました。

チョコレートジャーナリスト・市川歩美さん

1つめのトレンド予測「......れいわ新時代! 義理より感謝の "サンクスチョコ"」について市川さんは、「義理という言葉がまとう苦痛とか、義務感のようなものから解放されてきているんじゃないか」と解説します。

その理由として市川さんが着目したのは、義理チョコをあげる理由は「日頃の感謝の気持ちを伝えるため」がトップであるという調査結果。これを見て、

「女性から男性への告白として始まったバレンタインが、今では日頃の感謝をチョコに託して伝える日となり、ラブよりもライク、さらにはサンクスの記念日としてすっかり定着しているようです」

とコメントしました。

また、「......パパには低GI、私は美肌 相手に合わせて健康機能を選ぶ」というトレンド予測にも言及し、「相手に合わせて、健康効果を(チョコレートにのせて)贈りたいというようなデータが出ています」「健康機能をチョコで贈るというような傾向(があります)」と補足しました。

便通改善&紫外線への耐性も

帝京大学理工学部バイオサイエンス学科・古賀仁一郎教授

会場ではその後、高カカオチョコレートが健康や美容にプラスの影響を与えてくれる仕組みについて、帝京大学理工学部バイオサイエンス学科の古賀仁一郎教授が、豊富な実験データとともに解説しました。

古賀教授によると、高カカオチョコレートに含まれる「カカオプロテイン」には便通改善の効果があり、「カカオポリフェノール」には美肌効果があるとのこと。

カカオプロテインには腸内環境を改善してくれる作用のほか、食物繊維のように働き、便のかさを増す効果があるそうです。

古賀教授は、

「高カカオチョコレートを摂取しますと、この中に多量に含まれるカカオプロテインが、小腸で消化吸収されないため大腸にいきます。大腸にいくと、腸内細菌の善玉菌であるフィーカリバクテリウムが、カカオプロテインを食べて酪酸(らくさん)を大量生産します。その結果として、お通じを改善します」

と、複数の試験結果を示しながら説明しました。

また、カカオポリフェノールには、紫外線で肌が赤くなるのを防ぐ皮膚保護作用があるのだそうです。さらに、高カカオドリンクを12週間飲み続けた群は、低カカオドリンクを飲み続けた群に比べて肌のキメが改善しただけでなく、肌の水分量が増え、血流も改善したという研究結果が出たと古賀教授は言います。

そして、

「高カカオチョコレートに含まれているカカオポリフェノールが、紫外線の攻撃を和らげる......活性酸素を少なくして和らげることによって、肌のシワ・ハリを起きにくくする。そういうような美容的な効果があるということも、最近の研究からわかっています」

と解説をまとめました。

「れいわはつ」な2020年のバレンタインが今から楽しみですね。おいしさはもちろん、健康効果も考えつつ、相手が喜ぶベストなチョコレート選びがいいですね。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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