辛酸なめ子の東京アラカルト
漫画家・コラムニストの辛酸なめ子さんが注目する東京のお出かけスポットやイベントを紹介。辛酸さんならではの視点、現地でのエピソードに思わずニヤッとしてしまいます。
2019/12/ 3

物欲×食欲のスクランブルスクエア【辛酸なめ子の東京アラカルト#33】

理性を保って訪れたい

14階 渋谷といえばNHK。チコちゃんの巨大な頭部があるので、そこに体を入れて撮影ができたりします。このフロアには2階までの直通エレベーターがあるので、13,12階でなかなか来ないエレベーターを待つよりも、14階まで上がって一気に降りた方が早いかもしれません。

13階 食事フロアは17時くらいからすでに行列ができはじめているので早めの夜ご飯がおすすめです。

13階の大阪のお好み焼のお店、たまちゃんで食事。サラダに生ハムが乗っていてゴージャス感が

10階 ハンズには珍しい高級文具も。そして建築を手がけた隈研吾へのリスペクトを感じさせる建築模型コーナーが。

隈研吾リスペクトコーナーには渋谷スクランブルスクエアの建築模型が。全体像がわかります

9階 SHIPSやTabio、フランフランに、ランジェリーに和服の店などカオス状態でした。「混ざり合い、生み出され、世界へ」がこのビルのコンセプトというのを思い起こさせます。

7階 疲れた足が少し休まるトゥモローランドのフカフカのじゅうたん。つい服を買ってしまいました。

トゥモローランドのふかふかのじゅうたんで疲れた足が少し休まりました

5階 東急プラザ銀座のShinQsみたいなコーナーで素敵なセンスです。インポートのアクセサリーなどつい購入してしまいました。

>地下1階 スイーツ すごい熱気 店員さんも喉をからして「ここでしかお買い求めできません!」と呼び込みしています あまりの混雑に一歩入って「もう無理」と出ていった男性が......。

パリ発のスイーツ「モリヨシダ」は一週間後に訪れた時は完売しまくっていて店員さんが笑顔が止まらない感じでした

地下2階 紀伊国屋で買ったものを食べられるイートインスペースが。コーヒーなど買えて優雅な雰囲気。

紀伊国屋のイートインコーナーにて。セレブなお客さんが寿司を買って席をキープしたままどこかに行ってしまいました......

地下3階 結構深いデリフロア。他のデパートでは見られない、台湾の惣菜やハワイのビーガンフードなどあって楽しいです。全体的に若干高め。イートインは立ち食いで足腰が強そうな若い女子たちが食事していました。

素晴らしいのは地下3階が駅に直結していたことです。ということは、それだけ物欲や食欲にかられたらすぐに行けてしまうという危険な施設。煩悩のスクランブルスクエアです。理性を保って訪れたいです。

著者プロフィール

辛酸なめ子

1974年、千代田区生まれ、埼玉育ち。漫画家・コラムニスト。著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)、『なめ単』(朝日新聞出版)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『絶対霊度』(学研)などがある。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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