つらい花粉症、放置しないで! 知っておきたい「即効ツボ」4つ
こんにちは。三軒茶屋で女性の為のプライベートオーダーメイドメンテナンス鍼灸院の「アムラス鍼灸」を経営している美月綾乃です。
連載22回目のテーマは「つらい花粉症の体質改善と即効ツボ」です。
毎年この時期になると、マスクをしている方が多くなりますよね。 今年もきました、花粉の季節です。
くしゃみ鼻水はもちろんですが、ひどい人は目もやられるだけではなく、喉がイガイガして、咳が出てしまう方も多いのではないでしょうか?
実は現在、国内の約4割の方がアレルギー性鼻炎で、花粉が原因のアレルギーは約3割にも上るとのこと。
最近は子どもの花粉症も増えてきており、10代でも3人に1人、10代以下でも15%近い方が花粉症を発症しているそうです。
私も過去約10年間、遺伝性のアレルギー性鼻炎と花粉症がひどい状態でした。1年中、朝から晩までくしゃみ鼻水、特にこの時期は花粉でもさらにつらく、夜は眠れず何度も起きてしまうことも。
しかしながら13年前に体質改善をしてからというもの、ほとんど花粉症の症状やアレルギー鼻炎も出ていません。
本当にあのつらかった10年が嘘のように!
花粉症はじめアレルギー反応を改善していくのは、まずは普段の生活からの体質改善が大事です。ここでいくつかご紹介していきますね。
日頃の意識で体質が変わる!
(1)食生活
アレルギー反応が出やすい鼻や口の粘膜、目の粘膜は、胃や腸の粘膜にもつながっています。
特に腸はアレルギーとも関わりがあり、できる限り、胃や腸に負担をかけない食生活を心がけることで、アレルギー反応を少なくしていくことができるのです。
具体的には...
◎悪い油のインスタント食品やスナック菓子、辛いものなどの刺激物はNG
◎夜ご飯は炭水化物や甘いものは抜きにして、野菜スープ中心、繊維物の高いものを摂取(じゃがいも、さつまいも、かぼちゃ、レンコン以外)
→もともと私はスナック菓子が大好きで、子どものころからインスタント食品も多々食べていました。
ところが夜の食事を野菜スープ中心の生活に変えたところ、2週間くらいでアレルギー反応が軽減し、約3か月後には改善。目や頭、肩首の重さ、辛かった鼻水もすべて出なくなり、むくみも便通も改善しました。
(2)自律神経
睡眠不足とストレスは自律神経を乱す原因の一つです。自律神経のバランスが乱れることでも、アレルギー反応が出やすくなります。
◎睡眠は修復反応を高めるためにも、できれば24時までに寝る
→朝の3~5時になると、深部体温が上がり始め、体が活動し始めようとしてしまうので、入眠して3時間のノンレム睡眠の質を上げることが重要です。自律神経やホルモン働きもよくなります。
◎自律神経を整える為にも、規則正しい生活習慣を心がける
→ストレスが溜まったら深呼吸などして、自律神経を安定させてみてください。
(3)冷え
特に首後ろの冷えがある場合、花粉症の症状が出やすくなります。血管が収縮してしまうことによって起こる場合もあるのです。
◎できる限り、首の後ろは冷やさないようにする
→襟の付いたもの、もしくはショールやマフラーを首周りにして、温かくしておくことが大事になります。
冷えを改善すると、代謝もよくなり免疫も高まるので、特に筋肉量が少なく冷えやすい女性にはオススメです。
以上の3つは生活習慣の中で意識できるものです。
少しずつでも心がけていくことによって、体質が改善され、アレルギーの症状も軽減されやすくなるので、是非に意識を高めていってくださいね。
そして最後はツボ押し!
●知っておきたい即効ツボ4つ
1.迎香(げいこう): 左右の小鼻の脇にあるくぼみ、押して響くところ
鼻炎や花粉症に効くツボです。両方を人差し指で5秒かけて気持ちいい程度の圧でゆっくりと押します。10回繰り返してください。
2.印堂(いんどう): 眉間のちょうど真ん中の部分
鼻のトラブルを改善し、鼻が通りやすくなるツボです。良質な睡眠にもつながります。人差し指を重ねて印堂にのせ、後頭部に向けて垂直に押していきます。気持ちいい程度の圧で5秒を10回。
3.太衝(たいしょう): 足の甲、第一指と第二指の間が交わるくぼみ、押して響くところ
血流とリンパの流れを良くするだけでなく、自律神経を整えます。また、足の冷えやしびれ・むくみにも効果的です。人差し指で5秒かけて気持ちいい程度の圧で押すのを10回繰り返しましょう。
4.足三里(あしさんり): ふくらはぎ前の太い骨を下から上にあがり、膝の下あたりで止まったところの外側のくぼみ
病気予防、免疫力アップ、胃の調子をよくする、粘膜を強くするなど、さまざまな作用がある万能ツボです。鼻づまりをよくする効果もあります。
ここは押していくだけでも効果があるのですが、鍼の付いたシールを貼ったり、お灸をしたりするとさらに効果的!
●「花粉症は一生」じゃない
花粉症は一度なると一生お付き合いしなければならないなんて、大間違い!
食事や生活の改善、意識の持ち方、そしてツボ押しなどなど...諸々気を付けるだけでも、アレルギーが出にくい体にしていくことが可能なのです。
私も今では、とてもつらかった10年が嘘のように治っています。
ただ、やはり少し疲れたりや睡眠不足などがあると、鼻がムズムズしたり咳が出たりするのです。私自身はそれが健康のバロメーターになっていることもあります。
是非に皆様、実践してみてください。今年の花粉症の症状はもちろんですが、来年の症状も少しでも改善されやすくなりますよ。
鍼灸師、美容鍼灸師。会社員時代に体調を崩したことをきっかけに、東洋医学を学び鍼灸師になる。 2万人の施術経験から、2011年三軒茶屋に「アムラス鍼灸」を開業。2015年から3年連続でispotベストサロン整体矯正鍼灸部門1位受賞。美容鍼、ダイエットや足むくみ解消かっさオイルマッサージ、子宮メンテナンス、骨盤重心矯正などオーダーメイドメンテナンスが好評。雑誌掲載多数。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。