シワやたるみに効果がある成分の代表格「レチノール」。今年(2017年)は資生堂から純粋レチノールを配合した化粧品が発売されたこともあって、より注目が高まっています。実際にシワやたるみにアプローチできるのならと手に取った人も多いのではないでしょうか。
しかし一方でレチノール化粧品を使うにあたってはいくつかの注意点があります。その特徴をしっかりと把握した上で使用の有無を検討し、使う場合には正しく使うことが大切です。そこで今回は、レチノール化粧品の効果と注意点についてお話ししたいと思います。
シワやたるみだけじゃない!レチノールの効果
レチノールはビタミンAの一種で、もともと人間の身体の中にある成分。肌の代謝を促進したり、コラーゲンやエラスチンの生成を促進させたりする効果などがあります。そのためシワやたるみの改善に効果が期待できるとして、数多くのエイジングケアラインの化粧品に配合されてきました。
ただ、これまでレチノールは深刻なシワやたるみへのアプローチでは、目に見えるような効果を実感しにくいといわれてきました。一般的にはまだその傾向にありますが、今年の6月に資生堂から発売された『エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S』(50g/税抜価格5800円)は「純粋レチノール」を配合。深いシワの改善にも効果を認めることができたということで発売前から高い注目を集めていました。
純粋レチノールはこれまで市場に出回ってきた誘導体レチノールと比較すると、熱や光、酸素などに弱く、非常に不安定な成分でした。それを資生堂は独自の技術で安定させ、「シワを改善する」という新しい効能の認可を取得しました。これは非常に画期的な出来事だといえます。
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