鍼とツボで叶える美容術
3年連続で「ispotベストヒットサロン」部門1位に輝く、「アムラス鍼灸」のオーナー・美月綾乃先生による鍼と美容のコラム。自宅で手軽に始められるツボ押し法や、鍼灸の素朴なギモンに答えます。
2017/8/24

暑いからって油断しないで! 秋以降の不調につながる「夏冷え」克服法

今すぐできる! 内臓冷えを改善する方法3つ

それでは、内臓冷えを改善する簡単な方法をこれからお伝えしていきますね。

(1)足首、首の後ろ、お腹は冷やさない

この部分を冷やさない工夫をするだけでも、体は冷えにくくなります。逆にこの部分を冷やしてしまうと、体は冷えやすくなってしまうということ!

夏でも薄手の腹巻きをする、会社ではレッグウォーマーなどをつける、ショールを首に巻く――。こうしたちょっとした意識がとても大切です。

特に生理前や排卵期あたりは普段以上に冷えやすくなっていますし、今年はオフショルダーブームですので、室内に入った時にでも首まであるカーディガンやショールは必須ですよ!

(2)常温以上の飲み物を

カラダが冷えている際に温かいものを飲んだりすると胃が温まります。胃が温まると自律神経のリラックスする神経(副交感神経)が高まり、全身の血管が拡張し、血流がよくなって体も温かくなります。

逆に冷えたものを摂取すると冷え体質になりやすく、さらに代謝が悪くなってしまうことにつながります。

(3)ふくらはぎ簡単セルフ経絡マッサージ

かっさをお持ちであれば、それを使ってやってみてください。ない場合は手でもOKですが、お風呂の湯船につかりながら、もしくはお風呂から出て血流が良くなった時に、オイルを塗って滑りやすくして行うのがオススメです。

まずは足の内側のライン――このラインは冷えとむくみ(つまり血流とリンパの流れ)にかかわりがある経絡(脾経、腎経)が通っています。そしてこの部分には三陰交という有名なツボもあります。

このラインは脛骨といって、骨がある部分の後ろ側に2ライン通っているので、三陰交を通りながら骨に当たらないよう、少し気持ち良い程度に心臓に向けて(内くるぶし後ろ側から膝の内側まで)10~20回マッサージしてあげてください。

次はふくらはぎ後面です。座って膝を立てた状態で、後ろ側をアキレス腱から膝裏まで気持ちのいい程度に引き上げるようにマッサージしてみてくださいね。これも同じく10~20回してみてください。

最後は足の前面です。ふくらはぎの前には骨があるので、当たらないように注意しながら骨の外側の盛り上がっている筋肉をほぐすように下から上にマッサージしてみてください。

この前の筋肉は前脛骨筋という大きな筋肉で、女性は特に硬く張りやすい部分です。この筋肉の外側もしっかりほぐすことで、O脚気味の足の形もすっきり見えやすくなりますよ。

女性は年齢とともに、特に冷えからくる不調に悩まされることが増えてきます。肩こりや腰痛はもちろん、生理痛、生理不順、むくみ、だるさ、便秘、などなど。

夏の方が冷えやすく、そしてそれが秋以降の不調につながることを理解して、少し意識しながら生活してみてくださいね。

美月綾乃 美月綾乃

鍼灸師、美容鍼灸師。会社員時代に体調を崩したことをきっかけに、東洋医学を学び鍼灸師になる。 2万人の施術経験から、2011年三軒茶屋に「アムラス鍼灸」を開業。2015年から2年連続でispotベストサロン整体矯正鍼灸部門1位受賞。美容鍼、ダイエットや足むくみ解消かっさオイルマッサージ、子宮メンテナンス、骨盤重心矯正などオーダーメイドメンテナンスが好評。雑誌掲載多数。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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