鍼とツボで叶える美容術
3年連続で「ispotベストヒットサロン」部門1位に輝く、「アムラス鍼灸」のオーナー・美月綾乃先生による鍼と美容のコラム。自宅で手軽に始められるツボ押し法や、鍼灸の素朴なギモンに答えます。
2017/6/29

美腸はいいことばかり! 「便秘」に速攻アプローチする4つのツボ

今日から取り入れられる3つの方法

〇決まった時間に副交感神経を高める

決まった時間というのは、トイレに入る時間です。

できれば排泄しやすい時間帯の朝がよいですが、朝はバタバタしているということであれば、夜でもいいかもしれませんね。

どちらにしても、毎日同じ時間にトイレに入り、ぼーっと何も考えずリラックスしましょう。オススメは深呼吸! 深呼吸は意識的に副交感神経を高めていくことができるのです。

副交感神経を高めると腸の蠕動運動も行われやすくなり、排便反射が促されます。

〇<の>の字腸マッサージ

便がつまりやすい部分を<の>の字を書くようなイメージでマッサージするのも有効です。

大腸は右下腹部から始まるので、不要物は右下から上に上がり(上行結腸)、左横に進んで(横行結腸)下に下がり(下行結腸)、左下でうねうねしながら(S状結腸)最後は下腹部真ん中(直腸)へ移動し、体の外へ出ます(排便)。

結腸の中でもS状結腸の部分はつまりが生じやすいとされています。そこで、おへそ下から時計回りにマッサージし、左下腹部を少しクリクリっと押してあげましょう。

これにより左下腹部の筋肉の硬さが取れ、腸にも刺激が届きやすくなり、排便が行われやすくなります。

〇ツボ押し

便秘に効果的な4つツボも覚えておきたいところです。

(1)天枢(てんすう)
おへそから指3本分外側の両脇部分。押すと硬いところ。

→親指の腹で押して、それを上下に動かしてください。腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すツボなので、即効性があるケースも多いですよ。

(2)合谷(ごうこく)
手の甲、親指と人差し指の間、人差し指の骨側で、くぼみがあり、手のひらに向けて押すと強く響くところ。

この部分を痛気持ち良いくらいの圧で「5秒押す→5秒離す」を10回程度行いましょう。ストレス便秘に効果的!また、頭痛や肩こり、美肌などにも効く万能ツボです。オフィスでも手軽にできます。

(3)太衝(たいしょう)
足の親指と人差し指の間、ちょうど骨が合わさる谷になっているくぼみ。押して響くところ。

この部分を痛気持ち良いくらいの圧で「5秒押す→5秒離す」を10回程度。運動不足やストレスからくる便秘に効果的です。お腹の膨満感、足のむくみや冷えにも効果あり!

(4)照海(しょうかい)
内くるぶしから指1本真下に下がった、くぼんだ部分。押して強く響くところ。

この部分を痛気持ち良いくらいの圧で「5秒押す→5秒離す」を10回程度。冷えからくる便秘に効果的なほか、生理痛や生理不順など婦人科系の効果も期待できます。

便秘改善で美腸になることは、美容面でも健康面でもさまざまなよい状態につながっていきます。また、腸を健康にするとアレルギーも改善しやすいので、是非日々の意識をかえてみてくださいね!

美月綾乃 美月綾乃

鍼灸師、美容鍼灸師。会社員時代に体調を崩したことをきっかけに、東洋医学を学び鍼灸師になる。 2万人の施術経験から、2011年三軒茶屋に「アムラス鍼灸」を開業。2015年から2年連続でispotベストサロン整体矯正鍼灸部門1位受賞。美容鍼、ダイエットや足むくみ解消かっさオイルマッサージ、子宮メンテナンス、骨盤重心矯正などオーダーメイドメンテナンスが好評。雑誌掲載多数。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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