ビーントゥバーチョコの旗手「ミニマル」が手掛けるチョコスタンド「Minimal 銀座Bean to Bar Stand(ビーントゥバースタンド)」が銀座にオープンするときいて、オープン前のお店にお邪魔してきました。
赤ワインのおつまみにチョコ
店内に入ると、チョコレートがずらっと並んでいます。自由に食べ比べて、カカオによる風味の違いが楽しめます。扱われているチョコは、カカオと砂糖だけで作られていて、パッケージには産地や焙煎具合などが詳しく書かれています。スタンド形式のお店なので気になるチョコを試食しながら、わからないことがあればすぐにお店の人に話を聞けるフランクな雰囲気のお店です。
試食させてもらった中でも風味の違いを強く感じられたのは、べトナム産のカカオを使った「フルーティーベリーライク」。ベリー系のフルーツが入っているようなやわらかい酸味が特徴のチョコレートで、赤ワインによく合いそう! フルーツなしでこんなにもフルーティーな味わいになるのは驚きでした。
ここのすごいところは、完成品であるチョコレートだけでなく、工程ごとに試食ができること。1)焙煎したてのカカオ豆、2)工程1を砕いたカカオニブ、3)工程2をすりつぶしてペースト状にしたもの、4)工程3を冷やして成形したチョコレートの完成形の4種すべてが試食可能なんです。
ということで、さきほど味わったベトナム産のカカオ豆を食べてみると......「なにこれ!?すっぱい!」。かなり強い酸味を感じられます。一方、ハイチ産のカカオには酸味はなく、ナッツのような香ばしさが感じられました。カカオ豆によってこんなにも違いがあるとは......。産地や焙煎などによって全く違う風味になることを自分の舌で体感できるのは、このお店ならではの新しい楽しみ方ですね。
そもそもビーントゥーバーとは、カカオ豆の選別・焙煎から板チョコになるまでのすべての工程が1つの工房で行われているチョコレートのこと。お店の人に話を聞くと、新たに体験型のお店がオープンした理由は、ビーントゥーバーという言葉は聞いたことはあるけど、どんなものかは分からない、ちょっと難しそうという人の入り口と気軽に体感して欲しいという思いからだそう。ここを入り口としてビーントゥバーチョコの楽しさを伝える入り口のような場所にしたいという強い思いが伝わってきました。
たしかに実際に見て味わうことが出来るので、知識がない人でも難しいことを考えずに楽しめます。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。