洗い過ぎが「老け」の原因にも エイジングサインを加速させない洗顔ポイント5つ
美肌を育むためには汚れを落とすことが大切。しかし、肌に必要な潤いまで奪ってしまう恐れがある洗浄力の高い洗顔料を毎日使用していると乾燥が進み、シワやたるみなどのエイジングサインを加速させる恐れがあります。そこで、今回はエイジングサインを加速させない洗顔方法をご紹介します。
1. 合成界面活性剤入りの洗顔料を避ける洗浄力が高く、肌のバリア機能を破壊する危険性が指摘されている合成界面活性剤。この成分が配合された洗顔料の使用を控えるだけでも筆者自身、乾燥緩和に効果を実感することができました。ひとつの目安として参考にしてください。
合成界面活性剤の種類は膨大で2000種以上あるといわれています。そして、多くの化粧品やシャンプー、ボディソープなどに含まれているといわれています。まずは汚れを落とすものだけでも「合成界面活性剤不使用」と書かれているものを選ぶとよいでしょう。また、石油由来は避けるべきだが植物由来ならば肌に優しいという考えもありますが、化学合成されたものは避けるのがベストです。
2. 乾燥が気になる時は毎日洗顔料を使用しないこれは毎日の習慣にしていただきたいことなのですが、朝起きて洗顔前の自分の肌に触れ、自然光のよく入る室内で肌の状態を観察してください。そうすることで肌の状態や前日の夜のスキンケアが十分なものであったかなど確認することができます。
その上で、乾燥が気になる時は必ずしも洗顔料を使用する必要はないというのが筆者のスタンス。ぬるま湯で丁寧に洗顔するほか、乾いた状態の顔に500円玉大程度の乳液や馬油をのせ軽くティッシュオフしぬるま湯で洗い流すといった洗顔法を時に取り入れることがおすすめです。
3. 弾力のある泡で擦らず洗う肌に負担をかけずに洗顔するには洗顔料をたっぷりと泡立てておく必要があります。ネットやスポンジを使い洗顔料を泡立てそれをまたネットやスポンジに戻し何度も泡立て直しましょう。そうして密度の高い弾力のある泡をたっぷり作ったら顔を濡らし優しく泡をのせていきましょう。泡をおくのはTゾーンなど皮脂分泌の活発な部分から。顔全体に泡をのせたら泡をのせた順番に泡を軽く押すような要領で顔を洗いましょう。この時注意したいことは力を入れ過ぎないことと決して擦らないということです。
4. 長時間泡を顔にのせておかない濡れた状態の肌はとてもデリケート。そのため、長時間洗顔料をのせておくと負担をかけることに。汚れを落とした後はすばやく洗い流しましょう。
5. すすぎは体温より低めの温度で擦らずに行う顔をすすぐ際は、肌に必要な皮脂等を洗い流してしまわないよう体温より少し低い34~35度程度のぬるま湯で洗い流すよう心掛けましょう。また、この時手のひらで顔を擦ることがないよう注意することが大切です。
肌には本来備わっている保湿機能やバリア機能といった素晴らしい機能があります。そういった機能を育みながら若々しい素肌をキープしてくださいね。
【参考文献】小澤貴子著『ウソをつく化粧品』(フォレスト出版)
エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルなどに出演。ウェブ、雑誌等にコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告なども手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索。豊富な自己体験を元に情報を発信中。
公式サイト『アンチエイジング ジャーナル』
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。