3か月に一回、間違った靴を買ってしまいます。ここ最近、靴運はついていません。CARVENで5万円以上しながらも、お店の人に「このクラスのブランドでこの価格はリーズナブルですよ」と言われてその気になって買ったネイビーのかわいいパンプス。同窓生の集まりにドヤ顔ではいていったのですが、気付いたら靴擦れで、数分歩いてしばらく休まなければ進めない状況に。

そして、FABIO RUSCONIの部分的に網になっているパンプスは、網の部分が数回履いただけで破れました。網戸修復シートを貼ってみたのですが、うまくいきませんでした。憧れのロン・ハーマンで試し履きしたらおしゃれで舞い上がって購入したマニッシュな黒いシューズを、はいてみたら革が硬くて圧迫感が痛くて断念。そして、先日運命の靴だと思って買ったJ & M Davidsonの靴も一時間以上で痛くなることが判明しました。

ちょっと痛いくらいではないと物足りない体に

なぜか高い靴ほど足に合わない傾向が。靴の方から、まだレベルには達していないと拒絶されているかのようです。高い靴はいい所に連れて行ってくれるという迷信があるのですが......。

そんな心の隙間を埋めてくれて、足の痛みを癒してくれるのは、1万円前後のお手頃な靴。モデルみたいな美女と付き合っている男性が、気疲れしてたまに手頃な女に行く、みたいな感覚で、高級シューズに玉砕した後はつなぎの安くてラクな靴を買ってしまいます。

そして、心にスキがある時に吸い込まれてしまうエキナカのユナイテッドアローズで出会ったのがBoisson Chocolatのパンプス。薄いネイビーというか、ブルー系としてもグレー系としても使えるコーディネイトしやすい色合い。ヒールも低くて安定感がありラクです。お値段もたしか1万円くらいでした。

しかし、履いてみると刺激が足りない......。全てがそこそこで無難な靴なのですが、求めていたのはこれではないという思いがわき上がってきました。前世中国で纏足をしていたと言われたことがあり、そのカルマを引きずっているのか、私は靴に対してMなのかもしれません。ちょっと痛いくらいではないと物足りない体になってしまいました。

今までつなぎで買ったエフォートレスな靴はたくさんありますが、たいていすぐ飽きたり存在を忘れてしまいクローゼットに放置。靴の存在を強く記憶させるのは痛みなのかもしれません。

＊ 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。