ここ最近、クラッチバッグが流行しています。ちょっと前にブレイクしていたのは、オランピア・ル・タンというブランドの本型クラッチバック。洋書の初版本をモチーフにしたデザインで刺繍で再現していて可愛くて上品、セレブに人気なのも納得ですが値段は20万円前後。
あと話題のクラッチといえばアニヤ・ハインドマーチの、ポテチのアルミの袋を模したクラッチバッグで、スノッブが極まったデザインで約19万円......。もはやコンビニ袋形クラッチがあってもおかしくない時代です。
妙に気合いが入ってる人みたいじゃないですか?
ファッション誌にもクラッチバッグが頻繁に紹介され、クラッチを持ってないと女としてヤバいくらいの同調圧力。他にも、リトルブラックドレスとかパールのネックレスとか、女は持っているべきという同調圧力アイテムがありますが、クラッチバッグも気付いたらそのラインナップに入っているようです。
荷物が多い身としては、クラッチバッグには入りきらないし、脇に抱えたり手で持った状態で財布とかポーチを出し入れするのは不便そうです。そもそもいつ使うのか、と思っていました。パーティでも結局普段のバッグのままで、クラッチを持つと妙に気合いが入ってる人みたいですし......。
でも先日、お台場のアウトレットで見かけたクラッチバッグ。抑えめの光沢感を放つメタル素材でできていて、主張しすぎないけれど適度に華やかです。数千円というお手頃価格で、いつか使うかもと思い購入。......そして一年ほど時が経ちましたが、一回パーティでちょっと使っただけでクラッチの出番はとくにないままです。
「私はクラッチバックを持っている」という安心感を得るためだけに買ったといっても過言ではありません。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。