2月14日のバレンタインデー。せっかくなら自分もキレイな見た目で気になる人にチョコレートを渡したいですよね。そんなキレイの大敵は"ストレス"とよく言われています。
浜中聡子先生
「一言でストレスといっても、実は精神的負荷・肉体的負荷の両面の問題が複雑に絡み合って、「ストレス」となっています。精神症状としては抑うつ、不安、不眠等につながりやすく、身体症状としてはじんましんなどの皮膚症状、胃腸障害、頭痛、めまいや耳鳴り...など、ありとあらゆる症状につながりかねません。もちろん、髪にも肌にも...」
アンチエイジング医師団の一人でAACクリニック銀座院長の浜中聡子先生も、こう話します。浜中先生はアンチエイジングの臨床家で、髪や肌に悩みをもつ患者さんへ専門治療や生活指導をおこなっています。そこで今回はバレンタインにちなみ、浜中先生にストレスとチョコレート、そして恋愛との関係について聞いてきました。
取り方に気を付けないと、逆効果になることも
――チョコレートがストレスにいいって本当ですか?
「これは昔から言われていることですが、甘いものを食べると快感ホルモンのエンドルフィンが出て、リラックスできて抵抗力が高まり、肌色や気分もよくなります。あとは、感情をコントロールするセロトニンという脳内物質があるのですが、その材料となるトリプトファンという物質が脳に届くには、ブドウ糖をちゃんと摂取することが必要なんです。つまり、食事の最後にデザートで、チョコレートを含め甘いもの(=ブドウ糖)を適度に取るというのは『心の風邪』の予防という面でも理にかなっているんですよ」
――なるほど。他にもチョコレート効果はあるんでしょうか。
不眠や免疫力低下の原因となるコルチゾールというストレスホルモンがあるのですが、これがダークチョコレートを取ると低下するという研究結果があります。他にもGABAが神経伝達の高ぶりを押さえたり、テオブロミンというチョコレートにしか含まれない成分でネズミのストレスが解消されたりといったこともわかっています」
――そんなにいいことづくめなら、毎日チョコレートを食べたくなってしまいます。
「でも、取り方には気を付けてください。依存症のように食べてしまうなど、逆効果になることもあります。取るならダークチョコレートがいいですね。量と時間を決めて、量は1日100kcalを目安に。時間は、できれば食後か、おやつの時間など決めてしまうのがいいです。だらだら食べない。夜はやめたほうがいいですよ。夜に食べたものは寝ている間に体に蓄積されやすく、なかなか消費しきれませんから...」
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。