堀江重郎(ほりえしげお)先生 順天堂大学大学院泌尿器外科教授、第13回抗加齢医学会会長
仕事が終わって家に帰ると旦那はむっつりパソコンをしている。折角早めに切り上げて夜デートなのに、なんだか彼氏の機嫌が悪い。でも、思い当たる節はない。イライラして結局ケンカに――こんな経験、したことありませんか?
それって「男性ホルモン」のせいかもしれません。
女性の「更年期障害」にもきくケースも
男性医学に詳しい順天堂大学泌尿器外科主任の堀江重郎教授によると、「男性の機嫌が悪いのはホルモンが下がっているから」なのだそうです。男性ホルモン「テストステロン」は分泌量が低いとウツになりやすいことがわかっています。更年期障害の患者さんにホルモン補充をするときに、テストステロンを混ぜると元気になるというケースもあるほど、エネルギーの源なんですね。
分泌量は男性の場合、年をとるごとに下がっていくものですが、一日の中でも変動があり、「朝に高く、夕方から夜になる頃にはだいぶ下がる」のだとか。さらに、会社で仕事をしているときはたくさん出て、家に帰ってリラックスモードになるとまったく出なくなるそうです。
つまり、夕方、家に帰ってゴロゴロしたきり黙ったままの旦那や、なんだか疲れてイライラしている彼氏は、もしかしたらテストステロンが低下しているのかもしれません。ケンカしそうになったら「ホルモンのせい」と思えば不満もやりすごせそうですよね。
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