"若者のアルコール離れ"が囁かれる中、「梅酒」が出荷数を伸ばし続けています。カクテル梅酒などの新ジャンルが支持されるようになった今、梅酒好きの若い女性たちを中心に、新たな楽しみ方への注目が集まっているようです。
カクテル感覚で楽しめる「変り種梅酒」続々
疲労回復、食欲増進など、古くから"家庭の薬用酒"として親しまれてきた梅酒。日本洋酒酒造組合によると、国内の出荷数量は2004年以降8年連続で伸び続け、12年には10年前の約1.9倍にまで成長しています。特にここ数年のブームを牽引する"カクテル梅酒"や"デザート梅酒"などの新ジャンルは、各社がユニークな商品を続々と開発中。ヨーグルトと合わせたものや、コラーゲン入りのもの、ショウガを使ったスパイシーなものなど、バラエティ豊かな"変り種"はこれまでの梅酒ファンはもちろん、甘口が好きな若い女性や、お酒があまり得意でない男性にも幅広く受け入れられています。
これに加え、焼酎ベースとは違った味わいが楽しめる「日本酒」や「ビール」をベースにした梅酒、さらにノンアルビールに続いて11年ごろから登場した「ノンアルコール梅酒」もブームに貢献。飲食店では数種類の梅酒を常備するところも珍しくないですが、最近では100種以上の個性豊かな梅酒を取り揃える飲食店もあり、飲み比べを楽しむ女性客で賑わっています。
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