女性を悩ます冷え性対策といえば「ショウガ」が定番。ドリンク、キャンディ、ドライフルーツなど、ショウガコーナーを設置するお店もあるほどです。ここにきて新たに注目されている食材があります。それは、寒くなると欲しくなる「ココア」。
森永製菓の研究によると、ココアは「緑茶」や「コーヒー」に比べ、手足の血流を改善して冷え性を抑制する効果が高いことが分かりました。その効果は、ショウガと同レベルだといいます。
持続力はココアに軍配
身も心もぽかぽか...
冷え性と判断された女性11人を対象に、室温23~24度の部屋で、ショウガとココアの比較実験を行ったところ、ショウガを飲んだときのほうが、手の甲の表面温度が上昇する勢いが強く、上昇程度が高いものの、その後、急速に温度が低下することがわかりました。一方、ココアは、温度の低下が穏やかで、体温の持続性が高いことがわかりました。首、額、頬については、ショウガとココアを飲んだときの温度上昇に大差はありませんでした。
食品の持つ温冷作用を研究する滋賀県立大の灘本知憲教授は、
「ショウガの辛味成分『ジンゲロール』や『ショウガオール』が交感神経を刺激し熱産生を促すことが、温かさの体感につながっていると考えられます。それに対し、ココアはどちらかというと副交感神経に作用して、リラックスをもたらすと言われています。ココアに含まれる『テオブロミン』や『ポリフェノール』は血管拡張作用があることが報告されており、特に体末梢部の血液循環を改善することで、ゆっくりと長く冷えを抑制できると考えられます」
とコメントしています。
ショウガに飽きてきたら、ココアを試してみては? ただし、どちらも甘い砂糖と相性がいいので、ダイエットを気にしている人は、カロリーにご用心。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。