北欧かぶれとしては、北欧家具とか雑貨につい引き寄せられて、服はやはりH&Mグループ。一回洗濯したらヨレヨレになってしまうことが多いのですが、店を見かけるとふらっと入って何も予定がないのに買ってしまいます。
H&Mグループには、H&M、COS、Monkiなどがあり、H&Mが一番手広く、MonkiはPOPで若い感じで、COSはちょっと高級なライン。ファストファッションにしては高いけれど、セレクトショップに行くよりは安い、という絶妙なラインで心の隙間に入ってきます。とくに骨董通りは高い店が多いので、COSの1万円前後の服が安く見えてきます。
ただ、お店でCOSテイストの服が並んでいるときはどれもおしゃれに見えるのですが、買って帰って、あれっ?と思うことも。
熟女が細かいプリーツを好む理由
前に買ったプリーツ素材のトップスもそんな一枚です。微妙なブルーと細かいプリーツがモードな印象で購入したのですが......。色が地味だったかなというのと、プリーツのほろ苦い思い出が蘇ってきました。
さかのぼって20年くらい前、美大ではイッセイミヤケのブリーツブリーズが、とくに建築科の人に大人気でした。(調べたら「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」は93年にスタート)当時、意識の高い、経済力もある学生さんたちがプリーツに風をはらませて歩いている姿を憧れの目で見ていたことを思い出します。
その時はまだ最先端でおしゃれなイメージだったのですが、時が経つにつれ、細かいプリーツはすっかりマダムのイメージがついてしまったようです。本物のイッセイミヤケのプリーツならまだイメージが保たれていますが、それ以外の二番煎じのプリーツにはどうしても加齢感が......。
なぜ、熟女は細かいプリーツを好むのでしょう? まず、考えられるのは体型カバーです。プリーツのひだによって、体のラインの詳細が浮き上がらなくなります。それでいて、シュッとした印象を与えることができます。また、プリーツは細かいひだがたくさんありますが、女性も年齢を重ねることで顔にひだというかしわができてくるので、そのひだをポジティブにモードに捉えたプリーツは、女性の年齢を応援してくれているように感じられるのかもしれません。
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