2007年10月、ロンドンのナショナル・シアターで初演された『War Horse ウォー・フォース~戦火の馬~』は、「舞台技術そして舞台芸術における最高傑作(The Stage)」と評価され大ヒットしました。その後、2011年にアメリカに渡り、ニューヨークリンカーンセンターで上演されると、その年のトニー賞ではプレイ部門最優秀作品賞、最優秀演出賞をはじめとする5部門を受賞、さらに特別賞までを受賞しました。ロンドン公演は今年で9年目に突入し、未だにチケット入手が困難な状況が続いています。
それが、この夏、待望の来日公演がついに実現します。
等身大の馬のパペットが舞台狭しと駆け回る
原作は100作を超える名作を世に送り出したイギリスの作家マイケル・モーパーゴが1982年に発表した児童小説です。ドラマティックなストーリーに加え、映像や心にしみる音楽をふんだんに使った演出が観客の心をつかみます。そしてなんといっても見所は、南アフリカを拠点に活動するハンドスプリング・パペット・カンパニーによって考案された等身大の馬のパペット。息をし、舞台狭しと駈けまわる姿は、本物の馬に見えてくるほど。我々の目と耳に訴える魔法のような奇跡の舞台なのです。
この舞台を観た映画監督のスティーブン・スピルバーグは「この感動を世界に届けたい」と映画化を実現させました。映画は2011年に全米公開、日本では翌2012年に『戦火の馬』というタイトルで公開。世界各国でさまざまな映画祭にノミネートされました。
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