元埼玉県民としては、見えない結界を感じて、なかなか足を踏み入れられない自由が丘。先日、自由が丘女神まつりというイベントがやっていたので、素人にも入りやすそうだと思って久しぶりに行ってみたのですが......同じく土地勘のない人と待ち合わせしようとしたら、目印の店が二店舗ずつあったりしてなかなか巡り会えず、自由が丘という街に拒絶されている感が......。

街はそれなりに素敵な雑貨屋や洋服屋が多いのですが、いつの間にかその消費の罠にとらわれて、何を買ったらいいのか、何が必要なのかわからないままに街をさまよい、おしゃれ迷宮から出られなくなりそうでした。

行くだけで女子力が高まるショップ

そんな自由が丘で、目的意識をしっかりと持った人が直行していると思われるのが、20年以上の歴史を持つ松田聖子のタレントショップ「フローレスセイコ」です。数年前にはじめて行ったのですが、なつかしい昭和テイスト(音符柄とか、フェアリー風花柄ワンピとか)が息づいていて、落ち着く空間でした。

ただ、うちわとかブロマイドとか各所に聖子ちゃんの写真が目を光らせており、万引き防止効果がありそうでした。そして見ていたらだんだんオタマジャクシ柄が精子のメタファーに見えてきて、聖子ちゃんの尽きせぬ女性フェロモンの秘密は音符のサブリミナル効果にあるような気がしてきました。

＊ 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。