2024/7/22

義実家居候生活。夫の裏切り。「地獄」の渦中で、妻はどうする?

『わが家に地獄がやってきた』ゆむい 著(KADOKAWA)

最近やたらと災難続きだな、と思うことはありませんか? そのうちきっと抜け出せると信じようにも、厄災が次々と降りかかってきたら、そしてそれが家族がらみだったら......。

「この家、何かが起こりすぎ――!?」。イラストレーター・ブロガーのゆむいさんの『わが家に地獄がやってきた』(KADOKAWA)は、義実家暮らしをしている主婦に怒涛のごとく襲いかかる、幸と不幸(ほぼ後者)を描いたセミフィクションコミックエッセイです。

義両親同居、モラハラ夫、無職義兄と配信者彼女、夫の浮気疑惑、借金、マルチ商法、家屋倒壊......。なんというカオス。まさに「地獄」。いったいどうなってしまうのでしょうか?

ストレスフルな義実家暮らし

舞台は、東京郊外のとある商店街にたたずむ「やまき酒場」です。

主人公・ユキエは、八巻家の次男・サトルと結婚して1年。出産を間近に控えながら、夜な夜な酔っぱらった常連客相手に働いていました。というのも、マイホーム資金を貯めるため、義実家が経営する居酒屋を手伝うことを条件に、2階の一室に居候させてもらっているからです。

古い商店、なれ合いの関係性、乱れた酒の席。ただでさえストレスフルな義実家居候生活ですが、頼りにしていた夫・サトルの嫌な面がしだいに見えてきました。ユキエに対する言動が威圧的で、話すらまともにできないのです。

サトルは八巻家初の大卒で、大手ハウスメーカー勤務。結婚前は頼もしい人だったのに、実家に戻ったら「ただの大きな子ども」になり下がってしまいました。客や家族からヨイショされるうちに、まるで別人のように変わってしまったのです。

常連客のセクハラ発言、姑の理不尽な小言、夫のモラハラ気質......もううんざり! それでも今は、歯を食いしばって耐えるのみ。出産して、マイホームを建てて、家族3人の暮らしになったらきっと、父親の自覚が芽生えて元の頼もしいサトルに戻るはず。ユキエはそう信じていました。

[続き]まさか不倫? 夫を信じられない
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