2024/3/16

やりたいことが、いつも"中途半端"に終わっちゃうあなたに。専門家の《秘訣》を紹介します。

「大」→「小」の「分解」がカギ

目標、時間、タスクを分解して自分が行動しやすいようにすることが、目標達成に向けて動き続けるカギになります。

はじめに、「どう生きたいのか?」「後悔しない人生とは?」「大事にしている価値観は?」を言葉にします。続いて、これらの「ビジョン」(価値観)から「1年目標」(得たい結果)を書き出します。

そして「1年目標」→「3カ月目標」→「1カ月目標」→「1週間・1日目標」というように、「大」から「小」へ分解していきます。

たとえば1年目標が「資格試験合格」の場合、次のように分解していきます。

1 3カ月後、何を達成していたいか? → 試験範囲を一通り勉強した状態になる

2 成果として何を得たいか? → 問題集を2回繰り返す(300問×2回)

3 達成するための具体的な方法 → 平日1日あたり5問解く(目安1時間) など

4 ゴールから逆算してマイルストーン(中間目標地点)を置く → 1カ月200問解いている

5 タスクを細分化する → 平日5時に起きる、1時間早く家を出てカフェで5問解く など

「今年こそは○○○!」という目標の立て方をしがちですが、長期目標には「1年でできることを過大評価しすぎる」「後回しにしてしまう」などのワナが潜んでいるそうです。目標や夢というふわっとした塊を分解していくことで、今、何をしたらいいのかがはっきりします。この「分解術」について、本書ではくわしく紹介されています。

「いつかこうなったらいいな」と思い描くばかりで、時間はあっという間に年単位で過ぎていきますよね......。漠然とした思いを具体的な行動に置き換えることで、目標や夢が現実味を帯びてぐっと近づいた感じがするはずです。

個人的には、目標や夢は頭の片隅になんとなくあるものでしたが、本書を読んで、何年も前からやりたかったことの最初の一歩を踏み出しました。著者や例として登場する人々の本気度の高さに感化されたからかもしれません。「目標」とか「夢」とかぼんやりと思っているうちは、ただ夢を見ているだけ。目を覚まして、実際に動きたくなる1冊です。

■目次

第1章 目標達成は計画が8割

第2章 1年目標の分解計画術(1年目標→3カ月目標)

第3章 1カ月目標に分解する (3カ月目標→1カ月目標)

第4章 1週間・1日の目標に分解する(1カ月目標→1週間・1日目標)

第5章 計画が思うように進んでいないときは

第6章 計画を振り返る

第7章 目標達成に効果的な手帳の使い方

■吉武麻子さんプロフィール
よしたけ・あさこ/TIME COORDINATE(株)代表取締役、タイムコーディネーター。大学卒業後、旅行会社勤務を経て、26歳で韓国留学。その後、現地法人でキャスティングディレクターとして24時間365日仕事に追われる日々を過ごす。帰国後、キャリアとライフイベントの狭間で葛藤した経験から、疲弊せずに毎日を楽しみながら仕事のパフォーマンスもあげていく「タイムコーディネート術」を考案し、のべ3000名以上に指南。心地よい時間の使い方で、ありたい未来をつかみにいくための「タイムコーディネート実践プログラム」や「タイムコーディネーター養成講座」を開講。また、シリーズ100万部発行の『時短・効率化の前に 今さら聞けない時間の超基本』(朝日新聞出版)の監修や、タイムコーディネート手帳の製作販売、企業研修、時間の専門家として各種メディアにて掲載・連載執筆を行っている。プライベートでは2児の母。

画像提供:かんき出版

※この記事による収益の一部は、東京バーゲンマニアに還元されます。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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