この秋食べるべきアイスはコレ!アイスマニアが厳選する2023年秋アイスをまとめたよ~
まるでスイーツのようなアイス
ハーゲンダッツ「ミニカップ 華もち『吟撰(ぎんせん)きなこ黒みつ』、同『抹茶あずき』」

ハーゲンダッツのミニカップ華もちシリーズは、2015年に初めて発売されてから今年で8年目。もう、秋冬を代表する期間限定の和スイーツなアイスクリームといっても過言ではありません。人気のフレーバーである「ミニカップ 華もち『吟撰(ぎんせん)きなこ黒みつ』」は、今年のリニューアルで北海道産大豆のみを使用したきな粉に変更。さらに、きな粉も30%増量しています。
アイスクリームにも"深煎り焦がしきなこ"を練り込み、絡みつくような濃厚でコクのある味わいの黒みつソースとの相性が抜群です。きな粉好きにはたまらない和スイーツなアイスクリームです。
一方の「ミニカップ 華もち『抹茶あずき』」は、ハーゲンダッツの歴代フレーバーで、ありそうでなかった組み合わせの華もちシリーズ。
抹茶の香りと旨味、そしてハーゲンダッツらしいクリームの味わいが見事にマッチ。北海道産あずきも丁寧にふっくらと炊き上げられており、味わいだけでなくあずきとお餅の食感も楽しめる贅沢なアイスクリームです。
【シズリーナ荒井さんの推しポイント】

今作の華もちシリーズの凄いところは、マイナス18℃以下でも、しっかりと素材の味を感じられること。
通常、アイスクリームに"深煎り焦がしきなこ"を練り込み、さらにきな粉の量を30%も増量させてしまうと、きな粉の風味が強くなりすぎてしまい、最終的にきな粉の印象しか残らないため非常に難しい食材です。ところが、『吟撰(ぎんせん)きなこ黒みつ』を食べ終えたあとは、きな粉と同じぐらい黒みつソースやお餅の印象も残っている秀逸な作品でした。

同様に『抹茶あずき』も抹茶のインパクトが強すぎず、抹茶アイスクリームの中に含まれるクリームの配合やあずきソースとの味わいや構成比も完璧。
今回紹介した「ミニカップ 華もち」シリーズは冷凍庫から取り出してすぐに食べるのではなく、常温で少し解凍してから食べると、よりお餅の食感も楽しむことができます。おすすめの解凍時間は8分です。
森永乳業「PARM モンブラン」

「PARM モンブラン」は、PARM史上初となるフレーバー"モンブラン"が登場。芳醇なモンブランアイスに濃厚なマロンソースをマーブル状に入れていて、ホワイトチョコでコーティングした上質なデザートアイスです。
アイスは、イタリア栗のペーストを使用したなめらかな食感と風味が楽しめます。モンブランアイスのキーポイントとなっているのが、栗素材の味わいを凝縮したマロンソース。このソースがアイスの中に充填されることで、まるで搾りたてのモンブランを食べているようななめらかな食感です。
【シズリーナ荒井さんの推しポイント】

モンブランアイスの仕上がりは柔らかいものが多くカップに詰めた商品が多い中で、アイスバータイプでの販売は見事といえるでしょう。アイスバータイプにしたことで"かじる体験"ができるため、スプーンが邪魔することなく舌の上へダイレクトにアイスを乗せることができ、栗の風味をしっかりと感じ取ることができます。
おすすめのちょい足しアレンジは抹茶の粉末。抹茶の苦味で、ぼやっとした味わいが引き締まり、栗の味わいをより一層引き立てることができますよ。
朝晩は冷え込み、秋を感じる気温になってきました。シズリーナ荒井さんがおすすめする、秋の味覚がたっぷり楽しめるアイスをチェックしてみては。

シズリーナ荒井(本名:荒井健治)
アイス現場評論家兼アイス研究家。これまでに5万個以上ものアイスを食べ歩き、年間4000個のアイスを研究する。TV、ラジオなどメディア出演多数。市販アイスのアレンジレシピや企業同士の商品コラボも手がける。著書に「魔法のアイスレシピ」(KADOKAWA)がある。
【Twitter】@sizzleeena/【Instagram】sizzle_feeling426
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。