では、サービスはどう変わった?
さすがにカード会社としても特典の利用ができないのはまずいと感じているのでしょう。
金属製カードのラグジュアリーカードは、オンラインの特典を追加し、映画やドラマなどの作品を見放題のサービスdTV(通常500円+税/月)を最大4か月間無料で利用できる特典や、米国のオンラインヨガサイト「YogaToday」のレッスン(15米ドル/月)を最大3か月間無料で利用できる特典などを追加しています。
アメックスではリラクゼーションアプリ「Calm」の年会費を初年度無料(通常6500円/年)、2年目以降50%OFFとなるキャンペーンも12月末まで実施中。また、様々な割引キャンペーンを実施し、Uber Eatsや家電量販店のwebサイトなどでの割引特典なども実施していました。
やはり通常サービスを提供できない分、オンラインでのサービスを追加して会員を引き留めている印象です。
また、ダイナースクラブカードは今年で60週年を迎えましたが、新型コロナウイルスの影響で60周年イベントなども自粛です。
(公式サイトより)
本来はオリンピック期間中に銀座に会員専用ラウンジをオープンする予定でしたが、オープンされませんでした。この状況を踏まえて、ダイナースクラブカードでは2021年以降に国内特典を増やすと発表。年3~4回会員限定特別ツアーを実施し、初回は予約が難しいJR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE四季島」の会員限定貸切ツアーが予定されています。元々定員34名と蜜を避けているような列車ですので、ツアーも開催できるのでしょう。
このように、プラチナカードやブラックカードの特典は非常に使いにくくなっており、今後は特典の内容も大きく変わっていくと思われます。
次回は、コロナの影響(?)など、今後主流となるようなカードなどを紹介します。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。